韓国Samsung Electronics社は2005年1月14日、2004年決算を発表した。売上高は、2003年の417億6000万米ドル(43兆5800億ウォン)から前年比32%増の552億2000万米ドル(57兆6300億ウォン)で過去最高を更新した。営業利益は、2003年の68億9000万米ドル(7兆1900億ウォン)から前年比67%増の115億2000万米ドル(12兆200億ウォン)、純利益は、前年比81%増の103億4000万米ドル(10兆7900億ウォン)で過去最高を記録した。年間利益率は2003年の16.5%から21%に上昇した。
Samsung社は、「半導体事業は2004年も好調だった。年間売上高は前年比43%増の174億6000万米ドル(18兆2200億ウォン)、営業利益は同107%増の71億7000万米ドル(7兆4800億ウォン)と躍進し、営業利益率は41.1%に達した。当社始まって以来の最高の年だったといえる。これは、DRAM価格が安定したことやNAND型フラッシュ・メモリーの戦略的値下げによって需要が拡大したこと、DDR2や携帯電話向けDRAMといった付加価値の高い製品の需要が増したことによるものだ」と説明した。さらに同社は、「90nmプロセス技術に大量に投資をしたことで価格競争力を高めた。この差別化した競争力は2005年も続くと確信している」と付け加えた。
液晶パネル事業は、大画面液晶テレビ向けパネルの需要が堅調な伸びを示したことから、売上高は前年比67%増の83億3000万米ドル(8兆6900億ウォン)、営業利益は同111%増の18億米ドル(1兆8800億ウォン)に達した。2004年の液晶パネルの需要は、上半期に急上昇した後、第3四半期に落ち込んだ。Samsung社は、液晶パネルの価格は今後も下がると見ている。ただしこれは需要拡大に向けたもので、2005年下半期には需要と供給のバランスが均衡すると予測している。同社は、「大画面液晶テレビ市場の拡大に向けて、3月に第7世代生産ラインで大量生産を開始する予定である」ことを明かした。
2004年第4四半期の状況は、売上高が133億1000万米ドル(13兆8900億ウォン)で、前期の137億4000万米ドル(14兆3400億ウォン)から減少した。前年同期の123億5000万米ドル(12兆8900億ウォン)からは増加した。営業利益は14億7000万米ドル(1兆5300億ウォン)、営業利益率は11%で、前年同期の25億2000万米ドル(2兆6300億ウォン)、20.4%から減少した。Samsung社は減少の理由を、6億7063万米ドル(7000億ウォン)に上るボーナスの支給にあるとしている。同社は、「特別ボーナスの支出分を除けば、事業全体の利益率は5%増加して16%になる」と報告した。
Samsung社の2004年第4四半期における半導体事業は、半導体価格が低下したにもかかわらず、売上高が前年同期より増加した。堅調な需要の伸びによって売上高は前期よりやや増加し、45億8000万米ドル(4兆7800億ウォン)に達した。液晶パネル事業については、価格が急落した一方でこの価格低下が需要を拡大させ、その結果売上高は前期比3%増の18億7000万米ドル(1兆9500億ウォン)に増大した。
Samsung社のシニア・バイス・プレジデントでIR部門のゼネラル・マネージャーを務めるWoosik Chu氏は発表の中で、「特に2004年は、ウォンの値上りや原油価格の高騰、原料入手困難の問題、中国の経済政策など、多くの要因が事業環境を困難に陥れた」とした上で、「このような厳しい状況の中で、当社は過去最高の売上高と100億米ドルの純利益を上げることができた。これは、価格競争力の強化や製品の差別化、市場変化へのじん速な対応に取り組んだ結果だ」と語気を強めた。
2005年について同氏は、「市場の拡大は期待できない。国内市場は低迷が続き、ウォンはさらに値上りするだろう」と付け加え、「しかし当社の見通しは明るい。第1四半期は半導体需要の拡大が期待できる。携帯電話機向け新製品の投入によって、売上高と平均販売価格の増加が見込めるからだ。また下半期は、液晶パネルの売上高が回復するだろう」と結んだ。