米Freescale Semiconductor社は、第3世代移動通信市場での主導的地位を確固たるものにするため米PrairieComm社を買収すると発表した。PrairieCommは3Gベースバンド通信を得意とする企業で1994年に設立された。米Goldman
Sachs社によれば、PrairieComm社は、市場ではそれほど目立っていないものの、米Motorola社や独Siemens社、松下電器産業、韓国のTelian社などと協業し、携帯機器分野で成功を収めているという。
Freescaleの会長兼CEO Michel Mayer氏は発表の中で、「今回の買収は、顧客に対して総合的なプラットフォームとシステム・ソリューションを提供するという当社の事業を強化するものだ」とした上で、「PrairieCommは、UTMSや3Gなどの無線通信分野で、当社の技術力を補強することになる。その結果、当社の市場における主導的立場はますます高いものになるだろう」と述べた。Goldman
Sachsは今回の買収について、Freescaleが親会社であるMorotolaからの分離独立で、残したままになっていた穴を埋めるものという見方をしている。
Goldman SachsのアナリストであるAndrew Root氏は、「今回の買収について、Freescale社が長期に渡って建設的に無線通信分野のリソースを拡大させる戦略と見ている。具体的には、ベースバンド通信分野とプロトコルスタック分野を強化し、新規に120人を雇用する。こうした動きは、FreescaleがMotorolaから分離独立するためだけでなく、顧客を拡大する上でも必要なものだと考えられる」と報告している。米国金融市場も今回の買収を好意的に見ている。Freescaleは今回の契約の財政面については明らかにしなかった。