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2005年04月06日

Electronic Newsから:
装置市場回復論に、待った!
悲観的な日本の装置メーカーに理があるのかも
 日本の製造装置メーカーは、米国メーカーに比べ2005年下期の景気回復に対して悲観的な見方を崩していないと米Goldman Sachs社のアナリストが述べている。半導体製造装置市場に関しては弱気で知られているウォール街の金融関連企業は、現在アジア市場で半導体関連メーカー詣での真っ最中だ。Goldman SachsのアナリストJim Covello氏は「われわれの見方に自信が持てた。半導体製造装置市場のサイクルは回復前に一度落ち込む。これには4つの理由がある」と語る。

 半導体メーカーは2005年上期に集中して設備投資を行っており、下期には装置の受注状況は下降する見通しだ。「米Intel社、台湾TSMC社、台湾UMC社、東芝、そしてほとんどのDRAMメーカーは上期に予算を集中させている」(Covello氏)。

 DRAM需要は2005年第1四半期も継続して強く見えるが、日本の製造装置メーカーは、韓国Samsung Electronics社を除いてDRAMメーカーが継続して投資するとは見ていない。DRAMメーカーは現在第2四半期に価格がリバウンドし上昇に転じると予測し予算を投じているようだが、Goldman Sachsは現状のDRAM需要と供給のバランスを考慮すると価格が上昇に転じる可能性は薄いと指摘する。

 さらに、日本の装置メーカーの経営陣は、稼働率が低迷し減少傾向にあるロジックファンドリーに対しても楽観視していない。「いくつかの日本のメーカーはロジックファンドリーから見積もり依頼を毎月受けるが、実際に受注に結びついたものはなく、もう装置メーカーは見積もりがすぐに受注につながるとは思っていない」という。

 日本の半導体メーカーは長期的な需要を持たないまま300mm工場を建ててしまったと指摘する。「富士通は生産能力が月1万枚の300mm工場を立ち上げた。問題はこの工場の使途は主に米Lattice Semiconductor社と米Transmeta社の製品の製造であり、これは長期的に必要な生産能力ではない」(Covello氏)。

 「その他の例としては、松下電器産業の300mm工場が挙げられる。この工場の主な生産品目はLCDドライバICだが、需要は300mm工場が必要なほどない。前回の景気回復の余波で長期的には不要な生産能力となり、日本企業の経営陣はこの問題の解決には数年はかかることがもう分かっている」(Covello氏)。


リードタイムの長い露光装置メーカーは景気予測に敏感

 露光装置メーカーの大手2社、日本のニコンとキャノンの景気予測は、米国の製造装置メーカーの予測と異なり希望がない。Covello氏は、米国の楽観と日本の保守的見方の違いに驚いているという。日本の装置メーカーは半導体メーカーが言う事に対して懐疑的だ。一方の米国装置メーカーはユーザーの言葉通りに受け取っている。米国メーカーは2005年第2四半期に回復すると見ており、日本のメーカーは受注の低迷は長引くと信じているようだ。

 「例えば、DRAMメーカーが彼らに語り、それをベースに楽観視する米国企業とは反対に、日本の企業は独自の解析をおこなっている。日本企業独自の解析が彼らを強く導いているようだ」(Covello氏)。

 Goldman Sachsは、半導体の設備投資は2005年に前年比2.5%減になると見ている。日本およびアジア市場を調査する前は前年比横ばいと見ていた。これは東芝およびルネサスが予想するものより低い。

 同社によると東芝は今年1400〜1500億円の設備投資を予定し、第1四半期までにその70%を投じる予定、昨年は2030億円だったという。ルネサスの設備投資予測は940億円で前年比横ばいとなる模様だ。エルピーダ メモリは現在積極的に発注を始めているが、設備投資額は昨年の1300億円から1000億円に減少する。富士通は設備投資縛を昨年の500億円から900億円に増加する計画で、予算分の発注を終えたが、さらに発注量を増加させているとしている。

 Covello氏によると「2005年の設備投資額の予測には注意深くなっている。これはニコンとキヤノンの2社が2005年の露光装置市場を台数ベースで前年比20%減の450台と予測しているからだ」。ニコンは正式に2005年の露光装置市場予測を500台から400台に下方修正している。

 「キヤノンはさらに2006年には400台に減少すると予測し、ニコンは横ばいと見ている。強調したいのは、このニコンの予想値でさえ一般的な予測値より低いことだ。2005年の下期にプロジェクトが立ち上がり2006年には巨大な市場拡大を見込むのが一般的なのだから」(Covello氏)。

 Goldman Sachsは、露光装置のようにリードタイムの長い装置のメーカーと米国装置メーカーが主に販売しているリードタイムの短い装置のメーカーでは、半導体メーカーから受ける警告が異なる。リードタイムの短い装置を販売するメーカーは、露光装置メーカーよりも警告を受けるのが遅れる傾向にあると報告している。
(オリジナルニュース)


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