NECは大阪大学レーザーエネルギー学研究センターにスーパーコンピュータ「SX-8」(最大ベクトル性能:96GFLOPS、主記憶容量:64GB)を納入した。SX-8は、大量なデータを高速に処理するのに適したスーパーコンピュータで、HPC(高性能計算)分野での新しいベンチマークテストのHPCチャレンジベンチマークにおいて28項目中8項目で世界最高速を達成した。この内訳は、シングル環境と多重負荷時のメモリのランダムアクセス(インダイレクトアクセス)の性能評価で3項目中2項目、メモリバンド幅の性能評価に関して全5項目、FFTの演算性能の1項目の合計8項目。
大阪大学レーザーエネルギー学研究センターでは、レーザーパワー制御装置、高強度基礎実験装置、高速点火基礎実験装置を含むレーザー装置を用いたレーザープラズマに関する実験や理論研究を行っている。また、研究対象のレーザー核融合は環境負荷の少ない新しいエネルギー源として注目されている。この研究では、レーザープラズマの一様性、安定性の解明が進むとともに、高速点火などの新しい方式が提案されている。また、高強度レーザープラズマの相互作用や高エネルギー密度プラズマに関する新しい研究が多様化している。
このため、研究に必要な計算リソースのニーズが増え続けているだけでなく、実験の時間や空間分解能向上によるデータ量の増大、データ解析、数値モデル精緻化によってデータ処理量も増加し続けている。