セイコーエプソンは、開口率を高めるD4技術を使い、解像度がXGA(1024×768画素)の0.6型高温ポリシリコンTFT液晶パネル(HTPS)「L3P06X」シリーズを開発し、2005年4月から量産出荷を始めた。ガラス表面上の配向膜はインクジェット技術を使い成膜した。3LCD方式のデータ用プロジェクターに向ける。
新製品は、開口率が52%と高く、液晶の応答速度を速くできるD4技術を採用した。また、配向膜の成膜には同社がプリンターで培ったマイクロピエゾヘッドによるインクジェット技術を応用した。ピコリットル、ナノグラムオーダの液滴を精密に制御することで、薄く均一な配向膜を非接触で塗布できる。特に、インクジェット法による直描パターン形成は、フォトリソグラフィ工程を1〜3工程に圧縮できると同時に、リソグラフィ工程で多量に廃棄することになる主材料やレジスト材料等の使用量を1/10以下に低減できるため、廃棄物削減による地球環境保全の観点からも注目されている。
さらに、凸版印刷方式の1つで従来から使われているフレキソ印刷用のフレキソ版が不要となった。このため、量産時に段取りを換えるときも時間の短縮が可能となり、フレキソ版の洗浄で生じる廃棄溶剤を従来に比べ約1/20に減少できるという。