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2005年05月23日

AgilentがLEDバックライトを採用した
LCD用のカラーマネジメント市場に参入
 Agilent Technologyは、バックライトにLED(発光ダイオード)を用いた液晶ディスプレイ(LED)のカラーマネジメント市場に参入すると発表した。また、同時に業界に先駆けてカラーコントローラIC(集積回路)とカラーセンサーによる、鮮明かつ自然な色調を再現するイルミネーション&カラーマネジメント(ICM)システム「Agilent HDJD-JB01-8831A」の販売を開始すると発表した。LEDバックライトを採用したLCDで長期間にわたり安定した発色を可能にするAgilent HDJD-JB01-8831Aを使用することにより、LCDメーカーは、複雑なカラーマネジメントシステムを自社開発する必要がなくなり、開発投資の削減と製品開発期間の短縮を実現することができる。出荷開始は2005年6月を予定している。

 Agilent HDJD-JB01-8831Aイルミネーション&カラーマネジメントシステムは、「Agilent  HDJD-J822-SCR00カラーマネジメントコントローラ」と「Agilent HDJD-S831-QT333カラーセンサ−」で構成され、Agilentと蘭Philips Lighting社との合弁企業である米Lumileds Lighting社の高出力LED「Luxeon」をはじめとするRGB LEDアレイとともに動作する。

 Agilent HDJD-J822-SCR00カラーマネジメントコントローラは、ミックスドシグナルの光学フィードバック用コントローラICで、高精度のアナログ/デジタル変換用フロントエンド部、カラーデータ処理用ロジックコアおよび高分解能12ビットPRM(パルス幅変調)出力ジェネレータを統合している。コントローラには、色調と輝度をコントロールするアルゴリズムをあらかじめ組み込まれているため、複雑なプログラミングや混色を作り出すノウハウなどは不要で、容易に使用することができる。カラーセンサーが検出した色調と輝度の情報を処理し、要求された色が得られるようにLEDからの光出力の調整を行う。これにより、RGB LEDアレイで出力された光は、周囲温度が変化しても色調と輝度を長期にわたって保持することが可能になった。

 また、Agilent HDJD-S831-QT333カラーセンサ−は、RGBカラーフィルタ、フォトダイオードアレイおよびトランスインピーダンスアンプを統合したモノリシックIC。ワンチップに統合することにより構成を簡素化することができ、実装スペースの削減を可能になる。

 現在、液晶フラットパネルディスプレイのバックライトとして主に用いられている冷陰極管(CCFL)バックライト方式は、効率的である一方、NTSCで定義されている色空間の75%しかカバーしていないことに加え、製品寿命が15000時間から25000時間で、時間がたつと輝度が低下したり色調が変化したりするという制約があった。RGB LED光源は、CCFL光源に比べ、色の再現領域がNTSC比100%を超えるため、新たなバックライト技術として注目を集めており、RGB LEDへの移行が始まっている。LEDバックライトは、色再現性に優れる反面、RGBそれぞれのLEDの素材によって輝度の経時的劣化の度合いが異なることや、周囲温度などによって色調や輝度が変化するため、カラーマネジメントが大きな課題となっていた。



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