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2005年05月25日

無機配向技術でコントラスト比4〜5倍を実現
 セイコーエプソンは、3LCDプロジェクタ向けに無機配向膜を使用した高温ポリシリコンTFT液晶パネルの新技術「クリスタルクリアファイン」を開発した。従来比4〜5倍のコントラスト(コントラスト比1万対1以上)、漆黒の黒表示、配向むらの低減を実現した。2006年度以降、高温ポリシリコンTFT液晶パネル製品に適用していく。

 この新技術では、液晶を挟み込むガラス基板の表面上に形成する配向膜に無機材料を適用し、液晶層の分子を配向膜面に対して垂直に並べる垂直配向技術を採用している。従来の方法では、有機配向膜をラビングロールでこすりつけることで、液晶を物理的に配向させていたが、配向膜が均一になりにくいという問題があった。無機材料の場合、ラビングなしで均一に配向することができるため、配向むらの低減が可能となった。また従来のTNモードでは、電圧印加時に液晶分子が垂直に並び黒色を表示する方式をとっていたが、配向膜の直近では液晶分子が垂直に立ちきらないという問題があった。しかし、垂直配向技術と電圧オフ時に光が透過しない「Normally Blackモード」の組み合わせによりこの問題を解決し漆黒の黒表示を実現した。
 
 データプロジェクタ、ホームシアター、プロジェクションテレビなど、3LCD方式のプロジェクタ市場は今後も拡大していくと予測されており、セイコーエプソンは新技術により更なるシェア拡大を狙う。

 この技術は2005年6月8から10日まで、米ネバダ州ラスベガスで開催される「InfoComm 05」で出展される。

(EDN伊藤 達哉)
 

 
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