アラブ首長国連邦のドバイ政府主導でマイクロエレクトロニクス技術や光エレクトロニクス技術の特別地区として建設されたDubai Silicon Oasis(DSO)は、米国半導体工業会(SIA)の会長であるGeorge M. Scalise氏を諮問理事会の会長に指名したことを明らかにした。マイクロエレクトロニクス技術の特別地区であるDSOは、700万m
2を超える敷地面積を有する。その中には、ICの設計、開発からエレクトロニクス機器の製作や製造、組み立てまでのあらゆる設備が備えられている。
Scalise氏は、SIAで、国際貿易や行政問題、労働問題、技術問題、環境安全/健康問題、通信問題を統括している。このほかにも同氏は現在、米国大統領George W. Bush氏の科学技術諮問委員会をはじめ、サンフランシスコ連邦準備銀行の会長や連邦準備制度実行委員会の会長、米Cadence Design Systems社、米iSuppli社の会長を務めている。
DSOのCEO(最高経営責任者)であるJurgen Knorr氏は発表の中で、「Scalise氏は半導体業界の中でも特に信望が厚く、技術業界を代表する1人として多くの尊敬を集めている。また彼は、技術問題や国際貿易、国際競争の問題に関して強い発言力と豊富な知識を持っている」と述べた。さらに同氏は、「Scalise氏はわれわれにとっては非常に貴重な財産だ。その理由は、われわれは現在、多くの技術企業の育成を進めているからだ。これらのDSOで事業を始めた技術企業は、ドバイの経済発展に貢献することが期待されている」と付け加えた。
DSOは2004年1月に事業を開始した。地域の人材や奨励金、EDAツール/技術に対する補助金が利用できるように事業に必要なインフラを完備し、これによってコストの高い半導体開発に対して1つの選択肢を提供することを目指している。企業は迅速に事業を立ち上げ、エレクトロニクス製品の開発期間を短縮できるというメリットがある。Scalise氏は、「アラブ首長国連邦の商業の中心地であるドバイは、ほかの地域に比べて、経済的、技術的発展が急速に進んでいる。ドバイ政府は、半導体の設計や開発、製造に向けた技術特別区としてDSOを計画し、実行に移した。こうした取組みに参加できることを、私は大変うれしく思っている」と述べた。
さらに、米Semiconductor Research(SRC)社の設立メンバーの1つであるDSOは、「Scalise氏は、DSOの大学における技術教育の発展にも重要な役割を果たすことになるだろう」と考えている。SRCは、業界が資金を提供して設立された団体で、米国の大学における半導体の研究に資金など提供している。
(Electronic News)