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| 図1 RFベクトルシグナルジェネレータ「2910型」
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米Keithley社は、RF測定器を発売、移動通信計測の市場に本格参入することを明らかにした。
同社は精密DC測定で知られるが、数年前よりマイクロウェーブスイッチや半導体RFウエーハ試験なども提供している。
参入の理由は、無線市場の活発な動きにある。豊富な種類を擁し製品サイクルが短い。さらに2006年の携帯端末機器は850万台にも及ぶと予想されている。携帯端末機器のベンダーは、生産スループットの向上を図るなど計測試験コストを引き下げる手段を求められている。
また、ケースレーインスツルメンツの嶋崎文雄代表取締役は「RFの測定器がそろえば、無線機器用の計測器が一通りそろう」と語る。
参入第一弾の製品は、ベクトルシグナルジェネレータ「2910型」(図1)。周波数帯域は、携帯電話機の試験に照準を当てた400MHz〜2.5GHzである。
特徴は高いコストパフォーマンスだ。本体価格は203万円で「競合他社の同等品と比較して、値段は約1/2」(同氏)という。その上、周波数切り替え時間が連続波(CW)時で1.6ms未満、変調波で1.8msと早く、従来品の約1/10〜1/3にあたる。量産工程などにおける試験コストを低減できる。
周波数の切り替え時間とトレードオフの関係にある周波数精度を維持できたのは、同社が開発したDSPとRFアーキテクチャによる。無線アーキテクチャはソフトウエア定義で拡張性が高い。
GUIにも工夫をした。作製した波形条件を表ではなくグラフ形式でも確認でき、簡単に波形を作製できる。パネルは操作性が高いタッチスクリーンで、測定時間を短縮できる。
OSはリアルタイム制御がWindows XPよりも優れるとされるWindows CEを使用する。LXIクラスC準拠。パソコンのwebブラウザで画面表示できる。内部変調帯域は40MHz。任意波形は64Mサンプル。振幅レンジは-120dBm〜+13dBm(CW)。振幅レベルの絶対確度は±0.3dB未満(標準)。
ラックマウント用とベンチトップ用があり、それぞれパネルコネクタは全面と背面を選択できる。標準保証は3年。
すでに受注を開始している。
2006年夏には、同社のRF試験シリーズとして、ベクトルシグナルアナライザと、ポータブルRFパワーメータを発売予定。
(川村 祥子)