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信越化学、鉛を含まない光アイソレータの製造技術を開発

[issued: 2007.01.26]

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光アイソレータの部品 (右手前が偏光ガラスに挟まれたファラデー回転子)

 信越化学工業は、欧州RoHS規制をクリアする鉛を含まない光アイソレータの製造技術を開発した。光アイソレータは、レーザーダイオードで発振されたレーザー光を一方向だけに透過させる素子で、光ファイバからの反射光を遮断しダイオードを保護するために使用されている。従来は光アイソレータの主要構成部品のファラデー回転子に鉛が含まれていたが、同開発品は完全な鉛非含有化を実現した。
 ファラデー回転子は、磁場の中で光が磁場と平行に進むと偏向面が回転する現象を利用して、進行光と逆方向の光の角度を制御する。光アイソレータでは、 LPE(液相エピタキシャル法)で育成した厚さ数百ミクロンの希土類鉄ガーネット結晶を、ファラデー回転子に使用している。LPE法では結晶成分を溶かすために高融点の酸化鉛が使用され、希土類鉄ガーネット結晶には5,000ppm程度の酸化鉛が含まれていた。
 信越化学は酸化鉛を使用しないLPE法を開発し、世界で初めて厚さ数百ミクロンの希土類鉄ガーネット結晶の育成に成功し、鉛非含有のファラデー回転子の量産技術にめどをつけた。同社は今後、光アイソレータの全面的な鉛非含有化をすすめ、さらに逆方向の光を光路外に放出するインラインアイソレータや光信号の経路を変更するサーキュレータ向けの希土類鉄ガーネット結晶についても鉛非含有化技術の確立を目指す。




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