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日立電線、約60億円を投じてCu条製造設備を増強

[issued: 2007.04.24]

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 日立電線は、Cu条製造設備について約60億円の投資を行うことを発表した。今回の設備投資は、伸銅品の生産拠点である土浦工場にて行われ、2009年度中の稼動を予定している。
 同社は2006年1月に約25億円のCu条設備増強計画を発表したが、2010年以降の市場動向や技術動向に対応するため、従来の計画を見直してさらなる設備増強を図ることにした。これにより、Cu条の生産能力を現状の月産4600tから月産5200tに引き上げるとともに、高性能、高品質な製造設備を整えることで、高付加価値製品を中心にCu条事業の拡充を図る。
 同社では、Cu条事業として、異形条、Cu合金条、圧延銅箔に注力しているが、今回の設備投資は特にCu合金条の拡充を目的としたもの。Cu合金条は主要な用途であるリードフレーム分野において、QFN(Quad Flat package Non-lead)といった小型パッケージの拡大が見込まれており、材料としてこれまで以上に薄型でより高品質な高強度合金条が要求されている。また、コネクタ分野においても、高強度、高導電型新合金条の開発要求が高まってきているという。
 同社はこれらの要求に応えるため、2006年1月に発表した計画を拡大修正することを決定した。従来の計画ではベル型焼鈍炉の増設と連続焼鈍炉の更新を予定していたが、連続焼鈍炉の更新については新規連続焼鈍炉の導入に変更し、圧延機についても旧設備の改造と新規圧延機の導入を行うことで製造工程全体の基盤強化を図る。導入予定の新圧延機は多段圧延機で、板形状制御に優れる。また、新連続焼鈍炉は高強度・高導電型Cu合金条製造に対応した高温溶体化が可能。これらの設備を導入することで、圧延効率を向上させるとともに、さらなる品質向上を目指すという。
 なお、今回の計画見直しは、同社が計画している新規設備のリードタイムが2年以上を要すること、2010年以降の半導体材料およびコネクタ分野の需要増加に対応することなどを見越して中長期的な設備投資計画を前倒しするもの。同社では今回の本設備投資によって、生産能力の拡充や高付加価値製品へのシフトを進めるとともに、品質の安定・向上を図ってCu条事業の拡大を目指すとしている。

【土浦工場の概要】
■所在地:茨城県土浦市木田余町3550
■工場長:弓野茂
■従業員数:779名(2007年3月末現在)
■敷地面積:55万2000m2
■建屋面積:13万4000m2
■主な生産品目:Cu条、Cu管、電気用伸銅品



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