多くの業界ウォッチャが2007年の半導体の売り上げに対する予測値を大きく下方修正している中、米iSuppli社は、予測値の下げ幅をわずか2.1%とし、年間で6%の成長が見込まれるとした。
iSuppliは世界全体の半導体業界の売り上げは、2006年の2609億ドルから、2007年は2766億ドルにまで拡大するものと予測している。iSuppliが4月に発表した前回の予測では、2007年に8.1%の成長を見込んでいた(表1)。
メモリーチップの価格が急落し、大幅な在庫調整が行われて、予測よりも低迷する結果となった2007年第1四半期の市況を受けて、ほかの市場調査会社と同様、iSuppli社も予測を下方修正した。iSuppli社は「市況を背景とし、2007年の最初の3カ月は売り上げが6.2%下落するという結果となった」としている。
iSuppli主席アナリストのGary Grandbois氏は、同社もメモリーの低迷と在庫削減は予測していたとしながらも、「こうした要因があってなお、2007年第1四半期は、売り上げの5.4%の下落にしか至らないであろうと予測していた。当社が発表した悲観的な予測をさらに上回る悪い結果が出てしまったため、2007年の予測値を2.1%引き下げることとした」と述べている。
とはいえ、Grandbois氏は、半導体市場の市況は堅調を維持していくと考えている。「価格が大きく下落しているものの、市場は基本的には健全な状態を保っている」と同氏は述べている。
「最終製品の市場は引き続き活況を呈しており、PC製品や携帯端末の販売数量の拡大は10%を超えると見込まれている。家庭用電化製品や産業用電子機器市場の一部のセグメントでは緩やかな停滞が見られているが、当社は、電子機器の市場全体としては、2007年には6%拡大するものと見込んでいる。これにより、継続的な需要が創出されて、半導体の販売個数の拡大が維持され、メモリーとマイクロプロセッサに加え多くのセグメントで一桁台の売り上げの拡大が生み出されるであろう」(同氏)とした。
iSuppliは、価格の下落は2007年の後半になれば緩やかになると見込んでおり、それによって業界が後押しされ、前半に比べて半導体市場全体が比較的堅調な8%台の成長を遂げるものと見込んでいる。
一方、2007年前半の世界半導体市場における売り上げは、2006年の後半と比較して3%下落することが見込まれている。
「最近の半導体市場に対する悲観的な予測の多くは、2007年第1四半期の価格の低迷が年間を通じて続くものと推定したアナリストたちによって発表されたものだ。iSuppli社が楽観的な見通しを発表したのは、こうした価格の低迷は2007年の後半に入れば改善するのではないかと考えているからだ」(Grandbois氏)。
表2は、2007年第1四半期の景気の谷を経験した後に、半導体の売り上げが年間を通じてどのように活性化していくかを示している。
四半期ごとの成長は来年も引き続き伸長するとみられ、最終的に2008年は8.8%の成長率になると予測している。しかし、2009年には生産能力が過剰となり、価格低下に伴って市場が落ち込み2.7%の成長率に留まると予測している。さらに、2009年以降については、半導体の世界市場は再び回復すると予測している。
(Electronic News)
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iSuppli、2007年の半導体市場についてやや楽観的な見方
[issued: 2007.06.27]
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