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ナノインプリントの型を作る
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ナノインプリント・リソグラフィは1:1の等倍スタンプ方式のため、光学リソグラフィの4倍マスクより作るのが難しいと考えられるかもしれないが、実際は違う。以下の理由により、テンプレートのパターンの作製は、最先端の光学式マスクより、簡単にしかも安くできる。
●光近接効果補正(OPC :Optical Proximity Correction)や位相シフトなどを必要としないため、データの準備に時間がかからない。また、パターン描画時間もOPCや位相シフトパターンがないため短くなる。
●光の波長に依存するファクタがない。
●パターンの描画時間は、実際のフィールドサイズが小さいため4倍の光学式マスクより短かい。
●フィールドサイズが小さいためパラメータの歩留まりは高くなる。
●パターン修正時の歩留まりは、転写不良を考慮する必要がないため、高い歩留まりを達成する。
●ペリクルが不要。
米DuPont Photomasks社(DPI)は、米Molecular Imprints(MII)社と連携を取りながら開発を進めている。DPIのCTOでMIIの技術諮問委員会の会員でもあるFrankin Kalk氏は、ナノインプリント・リソグラフィ開発状況を継続的にチェックしながら、マスク産業にナノインプリント・リソグラフィ技術の見識を深めるよう努力しているという。Kalk氏は、「基本的なインプリント・テンプレートの製造プロセスを開発してきた。テンプレートの製造に関する問題はすべて把握している」と述べる。テンプレート製造には、発注からデータのハンドリングも含めて18の製造ステップがある。それは、プレートを描画し、必要な処理を行い、基本的な品質保証を行うことを意味している。「現在マスク作製のサイクルタイムは約1ヵ月。先端マスクとしては悪くない」。
DPIは、OPCを用いない方式としてナノインプリント・リソグラフィを評価しているが、テンプレートには直面する課題も多いと指摘する。高解像のプリンティング・プロセスを用いるため、既存のマスクブランクスが使用できない。電子ビームは、前方散乱があるため、ブランク上の膜が厚くなればなるほど、解像度は悪くなる。標準的なクロムの膜厚は、70〜100nmである。しかし、ナノインプリントのテンプレートでは、厚さ10nmが求められる。レジストも、フォトリソグラフィの300〜400nmに対して、ナノインプリント・リソグラフィでは200nm以下にしなければならない。Kalk氏は、「さらなる解像度を要求するなら、もっと薄いレジストが必要だ」としている。そのような薄いレジストを実現できるかどうかが問題になる。「レジストを薄くすると、ピンホールが心配されたが、この3〜4年の間にレジスト塗布技術は飛躍的に改善した。Crの質も非常に向上している。ほとんど任意に良質の薄いレジストが達成可能だ」。
欠陥管理および検査技術も向上が必要だ。現在程度の能力をもつ高速の検査装置が必要だが、今のところ実現していないとKalk氏は述べる。米KLA−Tencor社が対応可能な検査装置を開発中だ。「ウェーハ上では100%は求められていない。しかし、マスク上では、欠陥を100%なくさないといけない。マスクには100%の完璧さが要求されるのである」。 |
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