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2005年4月号
65nm以降の
ダメージフリー洗浄技術
Aaron Hand
 65および45nmプロセスでは、単に形状が小型化するだけではなく、構造が積層型キャパシタや深いトレンチとなり、かつLow-k層間絶縁膜やSOIウェーハなど難しい材料が採用される。トランジスタ形成工程ならびに配線工程の洗浄方法は、構造へのダメージと材料ロスに、今までより気を使いパーティクル除去効率を維持しなければならなくなっている。
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破裂がほとんど無いこと

 超音波洗浄がウェーハ洗浄にこれまで長期間使われてきた。ウェーハ表面からパーティクルを除去するために液体中に泡を生じさせ、それを破裂させている。しかし90nmのノードで超音波洗浄で問題が起き始めており、65nm以降ではより大きなダメージを生じる可能性がある。「強度が高かった時代はそれでもよかった」と米SCP Global Technologies 社テクニカルマーケティングマネージャKevin McLaughlin氏は語る。「今日ではパーティクルを除去するためのエネルギー量はウェーハからパターンを除去するエネルギー量とほぼ同じとなっている」。
 オーストリアSEZ社グローバルリサーチグループのバイスプレジデントであるHarald Okorn-Schmidt氏によれば、ポリゲート電極の形成工程は超音波洗浄によるダメージの影響を受ける可能性があるという。65nmではポリゲートのラインは約40nmとなり、超音波による損傷や破壊を極めて受けやすくなる。「半導体メーカーのほとんどはすでに90nmで超音波洗浄を使わなくなった。その代わりに、より強いエッチングを行っている」。しかしながら、その方法は材料ロスの増大につながる可能性がある。
 SEZはソノルミネッセンス(Sonoluminescence)を用いた研究を行った。これによって技術者たちは超音波洗浄とパーティクルおよびダメージの関係をよりよく理解することができた(「ソノルミネッセンスは超音波洗浄システムの設計を助ける」を参照)。超音波洗浄のメカニズムは光(ほとんど紫外線の範囲ではあるが可視光も含んでいる)を発生するとOkorn-Schmidt氏は説明する。SEZはこの自然現象を超音波洗浄の均一性を測定するのに使って、キャビテーションに影響を与えられるようにした。「超音波洗浄はいつだって黒魔術のようなものだった」とOkorn-Schmidt氏は語る。SEZはこの研究により超音波の原理をやっと理解できたと感じている。
 しかしながら、より微細な寸法になっている今日では、超音波洗浄がもう一度顧客に信頼されるようになるのは難しいとOkorn- Schmidt氏は語る。「業界の一部では、超音波でかなり手痛い目に遭った経験から、超音波に不安を持っている。超音波洗浄の信頼を取り戻したい」。
 超音波洗浄は界面層を薄くできるという利点があるOkorn- Schmidt氏はいう。「超音波を正しく使えば、ダメージなしにパーティクル除去や均一性を改善が可能になる」。

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枚葉式 vs. バッチ式

 洗浄装置メーカーの中には、標準の超音波方式を改良しパーティクルの除去を改善しダメージを減少させる方法を検討しているところもある。ダメージを最小限にする方法のひとつは、超音波に使うエネルギーをどんどん下げていくことだとMcLaughlin氏は述べる。「ダメージは低減されるが、除去されるパーティクルも減少していく。他に調整する方法がなければ、超音波をやめるしかない」。
 一方、より強い薬液を使ったり、より高温で洗浄したりして洗浄能力を高めようとすると、表面粗などの悪影響がでてくる。「もし超音波でダメージが出始めたら、薬液は薄めなければならないし、あまり高温にもできない。結局あまり調整できる余地は無い」とMcLaughlin氏は語る。
 装置メーカーが救いを求める解決の鍵は枚葉洗浄処理の導入である。「バッチ式だとウェーハ処理条件が平均化されたものになってしまうが、枚葉式だと一枚のウェーハに最適化した条件で行うことができる」とMcLaughlin氏は言っている。
 たとえば、東京エレクトロン社(TEL)は引き続きバッチ式の超音波洗浄装置(バッチシステム内部でのパワー分布の均一性を改善したもの)を引き続き供給しているが、TELの表面処理システムテクノロジストGlenn Gale氏は今後のプロセス世代では枚葉式の洗浄が一番の解決策になるという。「酸化膜やSiのロスを避けるには、何か別の物理エネルギーを使わなければならない。基本的には、枚葉式洗浄装置はそのエネルギーがどんな形のものであれ、より均一に供給できるという利点がある」。
 洗浄装置メーカーと同じ数の枚葉式洗浄方式が存在するが、McLaughlin氏は全部ウェーハ1枚ごとに条件を調整することが可能となっているという(図1)。SCPの枚葉式超音波洗浄装置は、薬液中で一枚のウェーハをバッチ式と同じ状態に置いている。三個の独立したトランスデューサのうち、側方に配置された二個はウェーハ表面にではなく、液体が空気の界面方向に向けられている。この方式では超音波がウェーハに向かって移動するのではなく、ウェーハが超音波の界面に向けて移動するため、接触時間の制御性が改善される。「これでパーティクルの除去に十分な時間がかけられるが、ダメージ特性について時間もエネルギー密度も不十分だ」(McLaughlin氏)。
 「ほとんどのユーザーは枚葉式を導入したい。洗浄工程は枚葉処理に切り替えられる最後の領域だ」とSEZコーポレートプランニングディレクタHeinz Oyrer氏は語る。「ユーザーは経済性と柔軟性の面では納得しているが、そこに新技術を加えなければならない。特に新しい工場には重要なことだ」。

図1 50nmのポリシリコンDRAMストレージキャパシタのSEM画像は、メガソニックの影響をバッチ式浸漬装置の中に設けた高いパワー密度の場合(左、広範囲でのデバイス破壊)と枚葉式チャンバーの中で複数のトランスデューサで適用した場合(右、ダメージなし)について示している。(提供:SCP Global)

 人によってはバッチ式洗浄技術が時代遅れになることはないと主張している。すべてのレイヤーやデバイスが重要というわけではない。スループットがより重視される場合もあるという。「SiNのエッチング工程は絶対必要であり」とMcLaughlin氏は一例を挙げる。「通常バッチ式洗浄装置で30分かかる。それをウェーハ1枚ずつ処理しようとは誰も思わないだろう」。

膜の損失を極めて小さく

 超音波洗浄以外に、バッチから枚葉への移行を牽引しているのは、膜の損失を最小限に抑えることにあるとMcLaughlin氏は語る。International Technology Roadmap for Semiconductors(ITRS)によると、90nmから65nmプロセスに移行するためには、Si損失や酸化膜の損失を半分(1Åから0.5Åに)する必要がある。枚葉式の短い処理時間はそれを達成する有効な手段だとMcLaughlin氏は述べる。「もし低濃度の薬液と短い処理時間を組み合わせることができれば、非常に有望だ」。
 SOIウェーハ技術を採用する半導体メーカーにとって膜損失の制御はきわめて重要である。「彼らは10Åの損失を許すことができない」(Okorn-Schmidt氏)。また、バルクSiを大量にエッチングしているメーカーもある。「SOIなどでは、低い歩留まりでもどうにか成り立っている」。
 しかし洗浄装置メーカーは65nmプロセスでも膜損失に関する要件を満たすことができる主張する。たとえばSEZは、80%以上のパーティクルを除去し、ダメージを与えずに0.5Å未満に酸化膜の損失を抑えることができるという。
 「基本的に、パーティクルの除去、酸化膜損失およびパターンのダメージの間にはトレードオフの関係がある。洗浄工程で酸化膜の損失1Å、あるいは0.5Åの損失をどう達成するかは分かっている。問題はそのような条件下で、パーティクルが十分効果的に除去できるかどうかということだ」とTELのGale氏はいう。「それを達成する方法のひとつは、もちろん超音波の物理的エネルギーを上げることだが、ダメージの問題が再浮上する。枚葉式洗浄技術に関するTELのアプローチは、超音波の使用を避けて、ダメージなしにパーティクルを選択的に除去するような、微粒子状のミストスプレーを使用するというものだ。65nmプロセスのポリラインで0.5Åしか酸化膜損失を発生させず、ダメージを与えずに非常に効率よくパーティクル除去を達成できた」という。
 半導体メーカーの多くはITRSで定められている基板の損失量ついて十分な取り組みがなされていないと米Axcelis社Cleaning and Curing Systems Division技術ディレクタ、かつITRSのフロントエンドプロセスグループのメンバーでもあるIvan Berry氏は述べる。ITRSは、Siまたは酸化膜の損失をポリシリコンまたは熱酸化膜を基準に定量化したが、埋め込まれたSiまたは酸化膜はポリシリコンや熱酸化膜よりずっと速く侵されることが分かった。「もし損失がゼロだということになっても、実際の構造では許容できない程の大きな損失が表面で見られるだろう」(Ivan Berry氏)。

図2 レジスト除去はデバイスプロセスの中でいくつかの層について必要とされる。中では高ドーズ量のイオン注入後の除去が特に難しい。(提供:米Novellus Systems社)

プラズマによるレジスト剥離

 超音波洗浄以外にも、半導体メーカーは今日レジスト剥離(図2)に使われているプラズマプロセスでもダメージの発生に注意を払っている。 
 米Novellus Systems社CTO兼インテグレーションおよび先端開発担当バイスプレジデントであるWilbert van den Hoek氏によると、FEOLでレジスト除去が最も難しい代表的な例は高エネルギーイオン注入後のレジスト除去だという。「このイオン注入工程の間に、レジストは硬い被膜を表面上に形成する。この被膜は、脱水素化され、炭化された膜になっている。イオン注入プロセスの強いイオン衝撃や熱によって形成される。あるいは、イオン種やスパッタされたSiやSiO2がウェーハに再付着したものでできている。この被膜は、典型的なアッシングプロセス内でウェーハが加熱されると、残留したレジスト中の溶剤からの脱ガスを妨げる。高ドーズのイオン注入後のレジスト剥離における困難な課題は、低温でこの被膜を除去することである。これにより被膜が破裂してウェーハやチャンバにレジストのパーティクルがばらまかれるのを防ぐことができる」。
 どのような形態の炭素になるかについて、ある程度の議論があるが、炭素がダイヤモンドのような立体構造をとり、強い化学結合をしていると考えられるとAxcelisのBerry氏は説明する。酸素プラズマ中での通常のレジストの活性化エネルギーは0.15〜0.18eVであり、かなり容易にレジストが分解されると彼は言う。しかし炭化したレジストの場合、活性化エネルギーは2.5〜3eVになることが多く、通常の温度では酸素中で不活性になる。そこでの解決策は、高温プロセスに移行することだ。「しかし所望の温度を上げようとするとレジストは溶け始める」とBerry氏はいう。「溶けるにつれて構造的な一体性は失われていく。そのとき受けている応力(数十GPaの応力)により、ウェーハ上で「ポッピング」という爆発が生じる。これによってパーティクルがチャンバおよびウェーハ上に撒き散らされ、望ましくない結果となる」。
 Berry氏によると、炭化した被膜にポッピングを発生させずに除去するには、普通2つのアプローチがあるという。
1)薬液にFを加え、炭化した被膜の反応性を高める。
2)酸化工程にイオン衝撃を加える。Cの結合を解いてO2と反応できるようにする。
 これらの解決策は1970年代以来用いられているが、現在ではダメージフリーが必須になっているため、問題となっているとBerry氏は言う。
イオン照射はスパッタリングをひき起こし、FはSiO2をエッチングする。Berry氏はソース/ドレイン領域からのレジストの除去を例に挙げる。
「例えばイオンを含む酸素中で除去を行うとき、イオンと酸素はソース/ドレインのうすい表面を酸化し始める。ここでBを含んだSiO2が除去されるとしたら、注入されたBの一部を失うことになる」と彼は説明する。「極浅接合を考えてみると、つまり注入されたB濃度を考えると、そのほとんどが表面に集中し、かつ接合形成のために急速加熱でアニールされている。したがって表面が少しでも失われることは、添加物としてのBの大半を失うことになる」。
 レジストの除去について、RCA洗浄のようなプラズマを使用しない方法でも、Siをいくらか失っている。多くの半導体メーカーは、この問題を解決できる方法を検討している。「革新的な方法を手にしたと考えているが、まだ公開はできない」とBerry氏は言う。「今のところそれはきわめて有望に見える」。
 現在Axcelisやその他のメーカーは既存のプラズマレジスト剥離装置で温度を下げたり、イオン衝撃を下げたりして調整している。「今現在はそれでうまくいっているが、次世代では難しくなる」とBerry氏は語る。「45nmでは何かしら目新しいものが市場に登場するだろう」。

材料の課題

 洗浄工程にかかわる技術者は、High-k絶縁材料やメタルゲートについてあまり気にしていないようだが、Low-k材料に関しては問題がありそうだと認めている。課題は、Cuを腐食させず、かつ絶縁材料のk値を変化させずに、レジストを除去することにあるとSEZのOkorn-Schmidt氏は述べている。Low-kの場合、克服するのは難しいという。「Low-k膜に水酸基が入ると誘電率が上がってしまう」。
 もしLow-k材料がダメージを受け、その後に洗浄されると、水は反応してSiOH結合を形成し非常に高い誘電率になってしまうとBerry氏はいう。つまりLow-k材料がHigh-k材料のようになり、後に続く洗浄工程でさらにダメージを受けやすくなってしまう。
 Berry氏は、Low-k材料を含む積層構造からレジストを除去するのは特に難しいという。半導体製造に用いられる一般的なLow-k材料では最も弱い結合はメタンとSiの間の結合である。「その結合こそが、絶縁材料をLow-k絶縁材料として維持すべきもの。もし何らかのエネルギーを加えたとすると、最初に失われる結合が保存したい結合である」と同氏は述べる。
 また酸素はメタンと急速に反応してCO内に水蒸気を生成する、とBerry氏は指摘する。中程度の温度にしてもその反応を制御することはできない。ここでの問題は炭化水素からなるレジストをどうやって除去するかということである。Berry氏はいくつかの方法について述べる
1.酸素を使用するが、急速にメチル基の損失を防止するため、非常に低い温度で行う。除去プロセスにはイオン照射を用い(レジストと酸素の反応を室温以下で行うため)、Low-k材料側壁がイオン衝撃を受けないようにするためイオンの異方性を用いる。しかし、後方散乱するイオンがLow-k膜の側壁にダメージを与えることがある。このダメージは通常100Åまでに制限され、決して望ましいものではないが、以前よりはずっといい。
2.レジストを原子状水素または陽子で除去する。この除去プロセスは特に有効というわけではないが、Low-k材料との反応性が低い。水素が存在するため、この方法でも100〜200Åのダメージが発生する。
3.Axcelisはレジストを熱分解させている。まずレジストを分解し始めるまで加熱し、次に活性化した水素中に曝露する。「話ができるのは、Low-k材料へのダメージをなくすことができたということだけ」とBerry氏は語る。
 特に難しいのは、45nmノードで候補に挙げられている多孔質Low-k材料(CドープしたSiO2膜)上でのレジスト除去と洗浄であるとNovellusのVan den Hoek氏は言う。「従来の酸素をベースにした剥離ケミストリではC原子も除去し、誘電率の深刻な増大と膜構造へのダメージをひき起こす」と同氏は語る。
 「それに代わるHを基本にした剥離ケミストリをUltra Low-k膜を除去するために開発しなければならない」。また、多孔質の膜の空孔に水分が捕捉されることがある。これがレジスト除去後のすべての洗浄工程を困難にしているとVan den Hoek氏は付け加える。「除去後に洗浄工程を必要としないレジスト除去プロセスを開発することが最大の課題だ」。 

より高く、より深く

 高いか深いか、トランジスタ形成工程か配線工程かはともかくとして、高アスペクト比は洗浄にとって難しい問題となっている。例えばスタックキャパシタは、極めてダメージを受けやすい構造である。トレンチキャパシタまたはダマシン構造のような深い構造は、薬液や洗浄水が深いトレンチに出入りすることがさらに難しい。高い構造でも深い構造でも、乾燥工程は重大な問題になる。深い構造の場合、ウオーターマークを残さずに液体を取り除かなければならない、とSCPのMcLaughlin氏はいう。高アスペクト比の構造は乾燥時にお互いにくっつく傾向があるため、そうならない乾燥が重要だと同氏はいう。
 45nmノード以降では、トランジスタ形成工程にデバイス構造がfinFETのような三次元構造のトランジスタになる可能性がある。「垂直型トランジスタの中には、洗浄プロセスの中でアクティブ領域が複数の洗浄工程で曝露されるものもある」(Berry氏)。重要な領域が1回、あるいは2回洗浄される現状と比較して考えれば、「洗浄が複数回行われるようになると、受けるダメージはさらに小さくしなければならない」。
 もしレジスト剥離工程がパーティクルや残留物のない優れたものであれば、半導体メーカーは後に続く洗浄工程を省くことができるだろうとVan den Hoek氏は言う。「洗浄工程の排除は工場にとって大きなコスト削減になる。そればかりか、例えば多孔質のLow-k膜の場合に見られるように、洗浄しないことが技術的に必要な場合もある」。
 「確かに、トレンチ型とスタック型のDRAMメーカーは両方ともこれから困難な課題に直面することになる」とGale氏はいう。「長期的には、デバイス設計者がアスペクト比と集積密度を上げていくという方向を変えない限り、積層型キャパシタは液体を用いたプロセスで根本的な壁にぶつかる最初の領域となるかもしれない」。

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ソノルミネッセンスが
超音波洗浄装置を救う
 
P. Engesser, G. Ferrell, A. Gleissner, J. Klitzke, M. Köffler, F. Kumnig,
A. Lippert, R. Obweger, A. Pfeuffer, H. Sax および H. Okorn-Schmidt
オーストリアSEZ社
 
「キラーパーティクル」を最小限に抑えることは、半導体デバイスのパターン寸法が縮小され続ける中で、極めて重要なものとなっている。パーティクル汚染を制御するというこの厳しい要件は、今までは超音波洗浄装置を導入することにより、ウェットプロセスで満足させることができた。これにより、化学的な挙動は超音波で追加された物理的な力により支えられきた。しかし、最近の研究では、現在の超音波装置は高いパーティクル除去効率の代償として、あまりにも大きなダメージを与えることが伝えられている。1)オーストリアSEZ社は、マルチ・バブル・ソノルミネッセンス(MBSL)、パーティクル除去効率(PRE)およびデバイスへのダメージ生成に関する徹底した研究と相関付けにより、新世代の超音波システムの性能を改善することができた。
 この洗浄試験では、SEZの超音波システム試験機を用い、温度、流量、濃度、超音波均一性、電力などのパラメータを変化させて行った。試料としてはSi3N4で汚染された300mmおよび200mmのSiウェーハを用いた。これらのウェーハは浸漬ならびにスピン塗布により汚染された。PREの測定には米KLA-Tencor社の「SP1」を用い、パーティクルのクラス100以上、120以上、160以上および200mmウェーハについて行った。PREを算出するために、存在するすべてのパーティクル(最高25,000個)の事前測定と、洗浄後のパーティクル測定を行った。これによってウェーハ初期の汚染レベルまたは結晶起因のピット(COPs)の影響を排除した。
 ダメージ試験に関してはベルギーIMEC社から入手した200mmのポリライン構造のテストウェーハを用いた。対象となる最小のライン幅は約70nmであった。ダメージ試験の測定装置としてはKLA-Tencorの検査装置「AIT」を用いた。ダメージを計算するため、存在するすべてのダメージについて事前測定したテストウェーハを洗浄後と比較した。

図1 この画像はパーティクル除去とソノルミネッセンスの間の明らかな相関を示す。
図2 洗浄プロセスで高いソノルミネッセンスが測定された場所では、デバイスが大きなダメージを受けた。

 ソノルミネッセンスとパーティクル除去の相関を判定するため、Si3N4で汚染されたSiウェーハを光を透さない超音波洗浄タンクに浸漬し、ウェーハ表面全面でソノルミネッセンスを測定できるようにした。ソノルミネッセンス画像は光の区域および時間別測定が可能なシステムを用いて撮影された。この試験構成によってウェーハ表面の前方にある薬液全体からの光を検出した。試験の三次元的構成により、感度の高い検出器は光で急速に飽和し、すべてのMBSLは表示されなかった。
 図1はこの洗浄試験の代表的な結果を示す。画像の中では高いPREと高いMBSL強度の領域の間に明確な相関が観測された。洗浄されたが、明確なMBSL強度の得られなかった領域は、光子検出器の限られたダイナミックレンジによるものである。同様な実験は70nmのポリラインのウェーハでも行われ、代表的な結果は図2に示されている。緑色はダメージの発生しなかった一個のデバイス領域を表し、黄色はイベントが1ないし5、赤色は6以上のイベントを意味する。この例の場合、デバイスあたりポリライン破壊が300を上回ることを示している。洗浄試験の際に観測されたMBSL画像をダメージのグラフの上にプロットすると、ここでもキャビテーションのイベント数との明確な相関が見られた。このプロセスの中で高いMBSLが検出されたウェーハ上のすべての位置では、デバイスが大きなダメージを受けていた。
 このような高解像度のソノルミネッセンス測定は新世代の洗浄装置を規定する鍵となる。MBSL分析を通じて超音波システムを研究することにより多くの物理的ならびに化学的パラメータが明らかになり、その挙動の最適化−PREならびに均一性の向上を可能にし、同時に微細なデバイス構造へのダメージのリスクを排除できる。

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参考文献
1. F. Holsteyns, A. Riskin, G. Vereecke, A. Maes and P.M. Mertens, Electrochemical Society PV 2003-26.
2. G.W. Ferrell and L.A. Crum, J. Acoust. Soc. Am., Vol. 112, No. 3, Pt. 1, September 2002.
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Akrion  www.akrion.com
Applied Materials www.appliedmaterials.com
Axcelis www.axcelis.com
FSI International www.fsi-intl.com
Novellus Systems www.novellus.com
SCP Global Technologies www.scpglobal.com
Semitool www.semitool.com
SEZ www.sez.com
東京エレクトロン www.tel.co.jp

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