半導体製造関連設備の中古品の調達を担当するマネージャは、最適な設備を求めて常に知恵を絞っている。これは、数百万ドルが動く半導体設備中古品の購買には、使用サイクルや投資リスクなど検討するべき点が極めて多いためである。中国では、現在半導体設備の取引が活発なことから購買マネージャにとっては「まやかしに惑わされず購入すること」が何より重要となっている。Semiconductor International China編集部がGlobal Electronics Solutions(GES)の最高執行責任者Bharat J. Kulkarni氏に話を聞いた。
SI China:GESが半導体設備中古品の取引事業を開始し、中国進出したのはいつ頃のことか?現在の進展状況は? Bharat J. Kulkarni:GESは、2002年4月に米Comdisco社を買収し中古設備事業に参入し、同年下半期には同事業を中国にまで広げた。中国の大手半導体メーカーと業務関係を持ちながら安定成長を遂げている。新品設備のコストが絶えず上昇しているため、中古設備市場も成長し続けると思われる。 SI China:GESは、中国での取引でどのようなサービスを提供しているのか? Kulkarni:現在、グローバルベースでの購買や契約再販、設備と不動産の販売およびオークション業務を提供している。GESは、工場設備、製造装置、テスター、プリント回路基板の組立設備に関するデータベースを有しており、売主と買主の双方に提供している。当社は、これらの効率の高い業務構築により顧客の遊休設備を流動化することができる。また米Collier International社のAdvanced Technology Real Estate Group (ATREG)との提携関係を通じ、メーカーが所有設備や工場をトータルで購入し販売する場合に、価格的に付加価値をつけることができる。GESではオークション業務も提供しており、売主は未使用設備をオンライン販売することができる。 SI China:半導体設備のライフサイクルは短く、リスクアセスメントへの要求も高い。購買時に注意すべき点は? Kulkarni:購買時には多くの点を検討しなければならない。例えば、ライフサイクルの段階、既存設備、既存設備の生産能力、生産サイクル、既存設備の価値、購入予定設備のコスト、購入予定設備の推定耐用年月などである。これは新たな設備を購入する際のアセスメントとして最低限のことで、より付加価値の高い売主の模索やリスクヘッジに向けたファイナンシャル・ソリューションを検討する必要がある。 SI China :資産管理の視点から見て、新品・中古品についての性能をどのように判断するか。またその基準は何か? Kulkarni:今のところ参考となる基準はない。各企業はまず自身の既存設備、生産サイクル、バランスシートなどを基準に検討しなければならない。GESなど資産アセスメント査定会社のアセスメント鑑定士に、分析、査定などの作業の指導を委託するのが一般的である。GESの資産アセスメント業務は、顧客の方針決定や特定のニーズをサポートする。
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SI China:保証付き、最良の条件で売り主の中古設備を販売し、同時に最も経済的な価格を買い主に提示する、この両者に矛盾はないのか? Kulkarni:競合他社との最大の相違点は、中古設備のブローカーではないという点である。中古設備ブローカーの大部分は、最低価格で中古設備を購入し最高価格で売り出している。一方、GESは顧客の中古設備の再販を支援し、価格設定についてのアドバイスを提供している。このほか、中古設備のアセスメント業務も提供しており、顧客はGESから直接設備を購入することもできる。GESを仲介者として購入しようとする設備の使用状態や関連書類の信憑性を保証してもらうこともできる。 SI China:中古設備取引業者の存在価値とは何か。GESの核心競争力はどこに? Kulkarni:2004年に米Motorola社が取引を成功させた時のコメントを引用したい。それは「GESとモトローラはオープンで誠実な関係を築いている」というものだ。中古設備取引の直面する問題点や課題が絶えず増え続けていることから、中古設備の販売・購入時に信頼できるパートナーを持てることは、この上ないメリットである。GESはグローバルベースで中古設備の再販を手掛ける有数の企業であり、これに対し一般的な中古設備ブローカーの業務範囲は極めて限られた区域でしか行われていない。 SI China:中国の半導体設備購買マネージャへのアドバイスは? Kulkarni:個人の経験から見ると、中国の中古設備の取引マネージャは極めて冷静沈着で、新品や中古設備の査定に精通している。中国は世界各地から製造設備を輸入しており、世界最大の中古設備の購入地域に発展した。ただし、中国企業が数百万米ドルを投じて設備を購入する際の国際融資態勢が依然整っていないことから、どのようにしたら正確なファイナンス・ソリューションを得るかが、中国の製造企業にとっての課題となろう。