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2005年10月号
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| 中国のファウンドリ業界を支えるSMIC |
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姚 鋼(主幹記者)
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2005年、中国大陸における200mmウェーハの生産能力は月25万枚に達する見込みで、このうち中芯国際(SMIC)のみで15万1500枚(200mm換算)に達し、業界の生産能力全体の約6割を占めると見られている。SMICは中国大陸最大のウェーハ製造業者であり、今年はシンガポールChartered Semiconductor社を抜いて、台湾TSMC社、台湾UMC社についで世界第3のファウンドリに躍進する可能性も大きくなってきた。
SMICのデータによると、2005年第1四半期(Q1)の同社の売上構造は、ロジックチップが61.9%、メモリが33%、フォトマスクなどその他の製品が5.1%だった。プロセス技術では、0.18μm以下のプロセスによる製品の売上比が既に82%に達しており、90 nmプロセスによるDRAMも小ロット生産を始めるに至っている。同社の0.18 μmプロセス採用率は、既にTSMCを上回っているとも言われている。
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SMIC総裁兼CEO(最高経営責任者)である張汝京(Richard R.Chang)氏は、「中国大陸と先進諸国のウェーハ製造レベルの格差は、当初5世代分であったが現在では1世代分に縮小している」と述べている。特筆すべき点は、SMICが2001年9月のFab1 0.25μm/200 mmの稼動開始から2004年7月のFab4 90nm/300mmの量産成功まで、わずか3年で達成していることであり、これは世界のウェーハ製造の歴史においても奇跡に近い快挙と言えよう。張汝京氏は、8月26日に行われたSMIC技術研究討論会の席上で、同社が65 nmプロセスの開発を進めており、2006年には小ロット生産に踏み切る計画であることを発表した。さらに、こうした基礎の下で45 nmプロセスの開発に着手することも明らかにした。研究討論会の開催当日、SMICは米国政府より90 nm製品の輸入許可を得た。張汝京氏によると、SMICは9月にも関連製品を完成させ、90 nmのマルチプロジェクト・ウェーハ(MPW)も9月初旬に提供を開始する予定という。
中国大陸にあるその他のファウンドリの発展形式は、生産能力の拡大を段階的に進め、あるいはミドル/ローエンド向け市場をターゲットに定め、旧設備を利用して生産ラインを構築するものであった。これに対して、SMICは当初から先進諸国レベルのプロセス技術に照準を合わせ、すべて新設備を採用して生産能力を急速に拡大することにより、世界ファウンドリ市場が大手に独占されている状況を変えようとしている。
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写真:SMIC総裁兼CEO 張汝京氏 |
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SMICの技術的な向上は、世界大手および技術パートナーからの技術移転によるもので、CharteredやベルギーIMEC社、独Infineon Technologies社、東芝、エルピーダメモリなどとの提携により先進的なプロセス技術を取得している。また同時に、700人を超える専門家が研究開発チームで自主開発を進めている。生産ラインの前後工程に合わせ、同社は自社のマスク工場を建設し、同時に新しいタイプのハイエンド向けパッケージングテストのサービスも発展させており、中国UTAC社との共同出資(1億7500万米ドル)で成都に建設したパッケージングテスト工場も2005年末に稼動開始する予定になっている。
SMICは国内外の著名なIPサプライヤ(ARMやMIPSなど)と緊密な協力関係を確立し、基礎IPの研究開発能力を強化しながらIPライブラリを充実・完全化させており、認証済みの高い信頼性を備えたチップの設計支援とチップ製造のソリューションをファブレスやIDMに提供している。大多数のIC設計会社では、「SMICのプロセス技術水準とIPライブラリの種類はいずれも需要を満たしており、さらにSMICの優位的な地理的位置と便利なファウンドリ環境がサプライチェーンを顕著に短縮させ、顧客のコストを抑えている」と評価している。
2004年から、SMICが顧客に持つ中国本土の設計企業は、その多くが0.25μmプロセスを飛び越え直接0.18μmプロセスに参入している。また、0.15μmと0.13μmプロセスに着手する設計会社のほとんどが、消費者向けエレクトロニクスや通信用のIC設計に従事している。張汝京氏は、「顧客の需要に基づき、最短の納期、最高の良品率、最良の品質、最高のサービスの提供が、SMICが顧客に認められている主なゆえんである」と述べている。現在、SMICの顧客に占める中国本土企業の割合は10%だが、今年Q2に獲得した20の新規顧客のうち半数以上が中国大陸の顧客で、年末にはこの比率が15%に上昇する見込みという。
中国本土の半導体市場は莫大であり、需要の83%が輸入に頼っている。中国大陸の地場企業が供給する17%の製品は、そのほとんどがローエンド技術によるものである。SMICの売上は、2002年にわずか5000万米ドルだったものが、2003年に3億6500万米ドル、2004年には10億米ドル近くまで達した。張汝京氏は「これだけの大きな市場ニーズは、SMICだけで満たすことは不可能だ。同業者が一日も早く友好的な競争に加わり、中国大陸市場を共に発展させていくことを願っている。SMICには各方面からの圧力を受けているが、当社の決心と目標が揺らぐことはない」と真摯な気持ちを述べた。
消息筋によると、米国輸出入銀行がSMICの融資保証申請を無期限に棚上げしてしまったため、SMICが計画していた米Applied Materials社からの設備購入に影響がでた。しかし今年5月、中国のシンジケートが6億米ドルの融資枠をSMICに提供。張汝京氏は「中国銀行界の資金支援を嬉しく思う。今後の拡張に必要な資金は社内のキャッシュフローと金融機関からの融資で手当てしていく計画」としている。
2004年Q4、SMICは、設備稼働率が95%、粗利益は20.3%と収益を大きく伸ばした。2005年のQ1およびQ2は再び赤字に転落したが、Q3またはQ4で黒字に転換する可能性もある。SMICは、2005年の休息期を経た後2006年に収穫期を迎えるであろう。張汝京氏は、「半導体産業は2005年Q2に底を打ったと信じている」との見方を示している。今年6月、米Morgan Stanley社、中国CLSA社、中国Ebc China社などの投資研究機関は、SMIC株式への投資格付けを「HOLD」から「BUY」に引き上げている。 |
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