マレーシアにあるファンドリ1st Silicon社が同社製品ラインナップの拡充に動いている。台湾の大手ファンドリおよび中国やシンガポールの競合ファウンドリが130nmプロセス以降の先端技術の開発を加速させる中、1st Siliconは独自の戦略で盤石な体制を整えようとしている。同社CEO Dr. W. John Nelson氏は「先端技術で勝負するならば300mm化は必須。しかし、台湾の大手ファンドリに真っ向勝負をするつもりはない」と述べる。同社は日本に拠点を設立し日本市場での拡販を狙う。Nelson氏に1st Siliconの戦略を聞いた。
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Semiconductor International (以下SI):1st Siliconの設立から今までの経緯は? Dr. W. John Nelson:当社は1998年に設立された。現在、200mmウェーハで3万枚の生産能力を持ち、4万5000枚までの生産能力を得るべくラインを拡張している。250nmから180nmプロセスまでのデジタルおよびミクストシグナルCMOS技術を提供している。250nmプロセスは2001年、180nmの認証は2003年に完了し、150nmは2005年第3四半期に量産に入る。フラッシュメモリーでは既に130nmプロセスで量産に入っている。
当社は2000年に工場が立ち上げた。2001年と2002年の市場は厳しく、需要がなかった。顧客は実績のない新工場には消極的だった。今までは、主にフラッシュメモリーを製造し、ラインナップ拡充の準備を進めていた。ここにきて業績は上向いている。2004年に比べて2005年は売上高前年比10%増を見込んでおり、2006年には新しい技術で新しい顧客を取り込み前年比50〜70%増を達成する。2005年からは、多数の新技術を投入し、多数の顧客に対応していくことになる。これは大きな変化であり挑戦だ。スタートアップから、確立されたファンドリへと今生まれ変わりつつある。年内には顧客25社を獲得する計画で、2006年には35〜45社を期待している。顧客数はこれで十分だ。我々のファンドリモデルは他社とは異なる。実績の高い台湾TSMC社や台湾UMC社などの大手ファンドリに競合できるとは思っていない。キャッシュフローが潤沢で大型投資ができるファンドリとは違う。