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2005年11月号
半導体市場はこのまま安定する?
Laura Peters
* * * *
 消費者はここにきて、市場に対して楽観的になっている。そして今、電子機器および半導体産業も含めて、企業がさらに市場の拡大を後押ししている。これがSEMICON West 2005と同時に開催された第23回目となるSemiconductor International主催のState-of-the-Industry Breakfastのテーマの1つであった。「消費者は疲れ果てている」とささやかれている。半導体産業をさらに一段拡大させるにはIT企業による設備投資の再開が必要だ。米Lehman Brothers社の子会社で米Neuberger Berman社の社長兼CEOを務めるDan Niles氏は「GDPの成長が企業心理を牽引している」という。Niels氏は、2004年の在庫修正が終わったと指摘し、IT需要が好転すると期待している。
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 米Gartner Dataquest社の調査担当ディレクタDean Freeman氏は、「市場と企業は安定した経済の中で短期的なリスクの先に隠された商機を見いだせるだろうか?」と述べ、これが間近に立ちふさがっている課題だと強調する。「産業界にキャッシュが潤っている間に、消費者はGDPを牽引している」とも述べた。Freeman氏は、原油価格の急騰の際に急増した在庫の調整をうまく行うことができたため、産業界は生産稼働率の「至福の優柔不断な状態」にあるという。現状の稼働率で浮かれている状況だが、このまま活況を維持するにはいくら投資していくかを早急に決めなければならない。
 業界内では稼働率も一律ではない(図1)。稼働率は先端の微細プロセスになればなるほど高くなる(2005年第1四半期で0.16μm未満のプロセスの稼働率は93%)。米Semico Research社の創始者であり、社長のJim Feldhan氏はファウンドリの稼働率は業界平均86%以下より低めの傾向にあり、シンガポールChartered Semiconductor社で60%以下、台湾TSMC社で78%程度だという。
図1 2004年末の生産能力の低下にもかかわらず、稼働率はそろそろ増加していくと見られる(出典:米Semico Research社)
図2 2000〜2004年の間はファンドリが新工場の設立で生産能力を拡大させたが、2005年以降はDRAMが設備投資を牽引すると期待される
(出典:米Strategic Marketing Associates社)
図3 年間成長率は10年前から始まった急峻な成長からすると落ち着きを取り戻しており、これは業界が成熟しつつあると言える(出典:米SIAと米Lehman Brothers社の予測値)
 米Strategic Marketing Technologies社創設者George Burns氏は、アナリストの中で最も楽観的であり、DRAMやファウンドリ、不揮発性メモリー、ロジックにより引っ張られ生産能力は拡大していくと予測する(図2)。Burns氏は、300mm工場は半導体工場全体の16%を稼働中の工場が占め、12%は建設中もしくは装置搬入中、残り8%は計画中と報告している。また、2005年の新しい生産能力の既存の能力に対する比率は8%で、2006年にはそれが9%に増加するという。これは1997年の12%、2001年の10%より低い。Burns氏はSiデバイス全体の25%が300mm工場の生産になると予測している。
 Feldhan氏は、Semico独自市場予測値Inflection Point Indicator(IPI)による2004年3月から11月までの8カ月間の増加、2004年12月の下落、2005年1月の回復、5月の増加という結果を見せ、2005年第3四半期の市場回復を予測する。Feldhan氏はPCやサーバ、携帯電話などの既存市場とデジタル家電などの新しい市場の融合に注目する。2009年にはウェーハ消費量の58%程度が既存製品が占めるが、新しいアプリケーションは40%へと増加すると予想している。新しい市場としては、個人向けのデジタル機器や、燃料電池、セキュリティ用途、無線通信、自動車、ホームエンタテイメントを挙げている。Niles氏は、MP3プレイヤーや、デジタルTV、セットトップボックス、DVD-Rなどの個人向け製品の需要に注目し、無線通信機器の携帯性とブロードバンドへの接続性がPC需要の維持に貢献すると考えている。
 半導体業界は、1995年から一時的に年間成長率15%を超えるまでに拡大し続けたが、最近では7%台で落ち着いている(図3)。消費者が消費者である限り、チップそのもの、そして半導体製造装置、材料への価格圧力は続いていくだろう。そのような中でも、ArF露光装置や薄膜測定装置、マスク描画装置、SEMやスプレー洗浄装置など急峻な成長を見せている市場もある(図4)。
図4 2005年はリソグラフィおよび洗浄/エッチング装置が市場を牽引した(左)。今熱い市場は、高価なArF露光装置、薄膜測定装置、SEM、マスク描画装置、スプレー洗浄装置などだ(米Gartner Dtaquest社)

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