半導体メーカーではないが、松下電器産業の「世界同時立ち上げ戦略」はまさにグローバル競争に対応できる仕組みの一つだといえる。それまではまず日本で量産化を始め、半年以上かかって海外工場に移転していた。その間に韓国や台湾のメーカーが低コストの製品を同時期に出してくるため、海外競争では勝つことが難しくなっていた。この「世界同時立ち上げ戦略」は、他国が追いつけない内に利益を上げるものだ。Time-to-Marketの短い間に利益を生むことができる。このために数100億円と見られる大きなIT投資を行い、PLM(Pro-duct Lifecycle Management)ソフトウエアで世界中の生産現場を一元管理し、世界中の工場・開発現場の情報共有を実現するという、とてつもない仕組みを完成させた。
松下方式が半導体メーカーにとってふさわしいかどうかは別にして、Time-to-Marketの短い間に利益を生むための仕組み作りが最も重要であることは間違いない。低コスト技術の作り込みはその解の一つだといえよう。 |
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