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2006年6月号

米Rudolph Technologies社 会長兼CEO
Paul McLaughlin氏

 米Rudolph Technologies社Paul McLaughlin氏は、1996年からCEO兼ディレクタ、2000年の1月から現職の会長兼CEOに就任した。McLaughlin氏は半導体装置ビジネスにおいて20年以上の経験がある。Rensselaer Polytechnic Instituteで金属工学の理学号、Lehigh大学で金属学と金属化学の修士号、ハーバード大学の経営学大学院にてMBAを取得している。Rudolph Technologiesは、半導体製造におけるプロセス制御および欠陥検査用の薄膜測定装置とマクロ欠陥検査装置の設計、開発、製造とサポートを行っている。同社は最近米August Technology社との合併を完了した。
* * * *
Semiconductor International(以下SI):RudolphとAugustの合併が完了した。企業としての新しいポジションをどう考えているか?
McLaughlin:我々はプロセス制御装置市場で新しい立場に立った。これで今までにない大きなスケールの企業となった。米Dataquest社の統計を見ると、この分野では1番の専業メーカーで、企業規模は市場4位だという。
SI:DataquestはRudolphを4番目に?
McLaughlin:統計は一年ほど前のもの。Dataquestの2004年から始まっている検査・測定市場調査で、市場規模を40億ドルと見ていた。当時の上位3社が市場の7割を占めており、その中でも米KLA-Tencor社は41%を占有していた。
SI:ということはRudolphが市場では米FEI社や独Vistec Semiconductor Systems社(旧Leica Microsystems社)や米Therma-Wave社の位置につけてきたということか?
McLaughlin:その通り。我々の存在はきわめて大きくなった。
SI:これによってRudolphの計画や戦略はどのように変わったか?これらの領域をどのように組織化するか?
McLaughlin:我々は市場で主導権を握るつもりだ。合併の結果によって3つの戦略的メリットがある。これらはそれぞれ、顧客、業界、そして株主に対するものだ。もっと広い視野とスケールを確保した今、更なる研究開発リソースがあり、さらに重要なことに、このダイナミックなサイクルに悩まされる市場に留まっていられる力がある。これによって顧客は市場で当社を堅い選択肢として残すことができる。安心して選べる市場シェアの大きな競合メーカーの代替となることができる。
SI:合併で最も難しかった点は何か?
McLaughlin:時間だ。非常に複雑な取引であり、とてつもなく時間がかかった。審議する前に別の団体が巻き込まれ、後のほうではKLA-Tencorも興味を示してきた。異なった要素が処理を遅らせてしまい、結局Augustと議論を始めてから1年以上を要した。
SI:合併を最も推進した理由は何だったか?
McLaughlin:合併は我々だけでなく、顧客と業界にとって有益であると確信していた。また、株主にとっても有益だと思い、さらに2度の景気低迷と最近の上昇で中小型株銘柄に値するような中小企業が大型株、大企業より好業績をだし、最大の中小企業となった。今や我々は他の大企業以上の存在である。
SI:貴社はこれから1つのグループの中にある2つの会社として機能していくように見受けられる。これは研究開発の取り組みにどのように影響するのか?
McLaughlin:研究開発の分野においては良い相乗効果が得られる。例えば、我々はハンドラとウェーハ搬送プラットフォームの両方を開発しているが、事業部は2つも必要ないため、その分他の新しいプログラムにリソースを充てることができる。これによって会社が成長する更なるチャンスが得られる。
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SI:このように取り組みが調和していくと、人材の解雇という結果にならないか?
McLaughlin:2つの企業を合併させるときはやはり避けて通れない問題だ。この場合、主にセールスや管理など、影響を受ける職務がいくつかあるが、非常に少数であり、あまり重複しない。市場で競合していないので一時解雇は非常に少ない。およそ600名のうち10名以下だ。
SI:微細化や新材料の導入によって、半導体メーカーは技術を持った装置メーカーを必要としており、これらの要求に見合った装置を生産するように要求している。これは新しい国際半導体技術ロードマップ(ITRS:International Technology Roadmap for Semiconductors)ITRSに反映されており、検査・測定装置メーカーは高度な要求を突きつけられ困難な状況になる。これらの要求に対する研究開発の課題についてどう思うか?また、コストは対応できるか?
McLaughlin:我々はロードマップを分析し、貢献できる分野を特定する。言い換えれば、ロードマップに対応できる測定・検査分野を狙っている。全ての分野に対して名乗り出ることはできない。当社には明らかにKLA-Tencorが持つ製品の広がりはない。これが、専門性によって一定の分野でNo.1となる検査・測定にのみ重点的に取り組む理由だ。非常に注意深く選択した市場に参入している。
SI:競合と異なる点とは?
McLaughlin:リーダーシップを取れる主要な分野に焦点を当ててゆく。我々は金属膜測定ではNo.1で、Augustと合併した今、前工程・後工程のマクロ欠陥検査でもNo.1であると自負している。合併によって我々は3つの成長市場でNo.1になった。もちろん、もう一つの主要分野とは伝統的に専門とする透明膜測定である。
SI:次の成長分野は何だと思うか?また、顧客は貴社に何を期待できるか?
McLaughlin:透明膜と不透明膜測定の2つの主要測定装置ビジネスで最先端の製品に注目が集まると見ている。また、前工程および後工程の検査装置の取り組みも高まるだろう。顧客はソフトウエアソリューションにも期待していると思う。
SI:今から5年後のRudolphはどうなっているのか?
McLaughlin:2つの成長要因によってさらに大きな企業へと成長しているだろう。その成長要因の1目つは、前工程・後工程検査や金属、透明膜測定などによる自発的で内在的な成長。2つ目は、ライセンシング、共同事業、我々の製品や技術を補強する分野での買収など対外的な成長である。競争力を保つにはどの分野で顧客に重要性を打ち出せるかを知っておかなければならない。
 我々の目標は生き残ること。Rudolphは1940年から存在し、我々の装置は世界中の半導体工場に出回っている。我々の名声はプロセス制御の領域にあり、そこに留まっておくのが賢明だろう。我々は自社ブランドが認知されている分野で引き続き注目されていくと認識している。
SI:Rudolphにとって、この合併は非常に冒険的なものであったが、現在頻繁に行われている合併や買収などは業界のためになると思うか?
McLaughlin:業界は合併に対する準備が整っている。あまりに多くの企業があり、弱小な新規参入メーカーはもはや存在できない。今こそ我々のような企業が集まって顧客に対してさらに有意義な存在になる時である。さらに、顧客も多くの重複するメーカとの取引をもう望んでいない。顧客は常に選択肢を持っていたいが、顧客が信頼し、よく知っていて、業界に長く存続するサプライヤとの親密な取引を好む。
SI:合併によってアジアでの貴社の存在にはどう影響する?
McLaughlin:アジア市場での利益も期待される。例えば日本では、Augustは卸業者を通じて取引をしていたが、Rudolphは直接展開している。現在のRudolphの組織を利用し、Rudolphの販売システムを通してAugustの製品を持ち込むことができる。中国でもRudolphは強い存在であり、Augustの活動がそれによって強化される見込みである。反対に、Augustは韓国や台湾で活躍しており、我々を補強してくれると思っている。この合併は市場にいる全ての顧客に対して有益だ。
SI:業界はこれから1年でどうなると思うか?
McLaughlin:私は、見通しは明るいと思っている。否定派は2006年下期に警告を出しているが、現時点ではその見方に賛成ではない。業界は強い先導要因で引っぱられている。我々の考えでは、自社を動かすセグメントが2つあると見ている。1つは特にNAND型フラッシュメモリーなどのアジアのメモリーメーカー。2つ目は年々成長を遂げるファンドリである。当社は特に世界の4大ファウンドリと良好な関係にある。今年は我々にとっても業界にとっても良い年になるはずだ。
(聞き手:Alexander E. Braun)

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