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2006年9月号
FPD Technology
SCHOTT会長Ungeheuer氏が語るアジア地域強化戦略
Yasunori Omura
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 独SCHOTT社会長Udo Ungeheuer氏は、フラットパネルディスプレイ(FPD)ガラス基板、パッケージ関連材料、光学ガラス関連の3部門で、日本を含むアジア地域を開発の中枢としていることを明かした。これはアジア強化戦略の一環。2005年の同社におけるアジアの売り上げは、全体の17%に達した。それ以前の4年間に比べ、その数値は倍増しているという。さらに、2010年までには全体の30%を見込んでいる。同氏は、現段階でアジア市場売り上げの50%以上を日本市場が占めており、今後も日本が大きな割合を占めていくと予想する。「日本企業は製造だけでなく、研究開発の面でも強いところが当社の事業機会と結びつく」と語る。会見の一問一答は以下の通り。

Q:FPD用ガラス基板は、基板の大型化にともなって地理的に顧客の近くで生産することが重要になっている。日本や台湾については何か具体的な計画は?
A:台湾に販売営業所を置いている。今年度で売り上げも14〜15%の伸びを示している。その内訳は、バックライトやパッケージ関連材料が大部分となっている。
独SCHOTT社会長Udo Ungeheuer氏
Q:FPD用ガラス基板の戦略は?
A:ディスプレイ用ガラス基板に対する重点市場の順序としては、韓国、日本、その後に台湾ということになる。
Q:台湾のFPDメーカーの基板の大型化が著しいが、ガラス基板は輸送の問題から顧客の近くでの製造が望ましい。日本や台湾には、ドイツで生産したガラス基板を輸送してそのまま納入することになるのか。
A:たしかに顧客のそばがよい。だが、現段階ではFPD用ガラス基板の主要マーケットは韓国だ。Samsung SDI社とLG Philips社。日本ではシャープといくつかの企業がある。台湾にはAUO社。こうした会社が現地で完全な生産をしている状況で、当社は競合できない。そのため、製造工場は持たないが、倉元製作所との合弁会社を韓国に設立した。これで韓国の高い需要に応えることができる。
 ガラス基板の輸送についてだが、独イエナで5世代から7世代までのガラス基板の素材となるガラスを作っている。ガラスの輸送は、まったく問題ない。コンテナ輸送の輸送費は、ヨーロッパからアジアに向ける費用と日本から韓国に向けるのと比較すると、ヨーロッパからアジアの方が安い。日本からヨーロッパ向けのコンテナがかなり多く輸送されてくる。空になったコンテナを日本に戻すのに誰か使ってくれたらものすごく幸せだという状況だ。そのため、ロジスティックではほとんど問題ない。問題はその後のプロセスである。出荷に際した加工は、現地で行うことが重要だ。これはバックライトにも当てはまる。
TFT-LCD用のガラス基板のチェック風景
(提供:独SCHOTT社)
Q:TFTガラスでは後発になる。強みは?
A:確かに後発だが、この分野のガラス基板では、優位性は確保できる。環境に優しく、軽く、応力が少なく、加工しやすいなどの特性を持っている。これらの特性は大型化するほど大きくなる。
 当社には、いろいろな分野の製品がある。1つに集中するのではなく、製品群を広範に持つ。現在、FPD市場が伸びているが、そこだけに集中しない。しかし、汎用品ではなく、ハイエンドの製品で市場に入っていく可能性は十分ある。特に、フロート工法(製造法)は、第7世代以降、第9世代の大型ガラス基板の製造に有効だ。

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