ただし、新しい組織でもベルギーの研究開発会社であるIMECの方がもっとコスト競争力は高い。IMECはもともとベルギーの一地方であるフランダース自治体が出資した組織ではあるが、はじめから成長するために自分で稼ぐという意識が強かった。このため世界各地に赴き、企業からの参加を呼びかけた。国家という政治色がなかったため、各企業は純粋に役に立つと思うような研究開発テーマを選んで参加した。
前にも書いたが、シンガポールの国営研究機関であるIME(Institute of Microelectronics)でさえも、政府予算を減らし民間からの出資でやっていける仕組みを推進している。翻って日本の独立行政法人はどうか。独立とは名ばかりで、給料や退職金などは国家(税金)から出ているし、自分で稼ぐという考え方にはなっていない。やはりいまだに社会主義である。
日本では、国家の税金を当てにせず企業間の競争力を高めようという考えはいつになったら表舞台に出てくるのだろうか。国家ファウンドリ構想に私が反対する理由はまさに社会主義的発想だからである。 |
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