前に説明したように、LWRのようなリソグラフィプロセスのばらつきと加工寸法には一定の関係はない。しかし、加工寸法が小さくなると、重大な欠陥の大きさは比例して小さくなる。現像後のゲートのような最も重要なレイヤーでは、歩留まりに影響するパターンに関連したばらつきは、システマティックな欠陥に分類される。これらの欠陥が浅く、微細になるとDUV(Deep Ultraviolet)帯のレーザー3次元明視野手法が光学式の検査の感度限界を向上する方法として浮上した。図4は、マスク現像後検査(ADI:After Development Inspection)での典型的な欠陥の例を示している。大規模なブリッジと、周囲の線幅のばらつきとほとんど同じ大きさの突起状の欠陥がある。この高密度のライン構造では、DUV帯の明視野イメージングでないとブリッジを検出できない。しかし、十分な解像度がなく、線間のより微細な欠陥の多くを検出できない場合もある。一方でレーザー3次元明視野検査によって、アレイ構造により起こるパターンのノイズが効果的に抑制でき、光学的検査の感度を画像解像度の限界以上にすることができる。明視野イメージングと3次元散乱光検出により、ウェーハ全体の多くの種類の欠陥を検出することが可能だ。検査ツールにより自動的に分析を行なうことによって、チップの同じ位置に頻発する欠陥を識別できる。繰り返される欠陥は一般的に特定の構造と関連しており、修正作業はプロセス条件や設計そのものを巻き込む可能性がある。
繰り返し欠陥のような位置などの特徴的な形跡から欠陥を分類することがSEM欠陥レビュー検査に求められている。SEMレビューは、欠陥の根本的な原因を決定するために画像と分析を提供することによりウェーハ検査プロセスのループをクローズする。そのため、SEM/集束イオンビーム(FIB:Focused Ion Beam)検査についての堅牢性、自動化およびスループットが、迅速な検査フィードバックに必要不可欠だ。SEMは、広範囲に及ぶ材料やパターン上の欠陥を迅速に再検出し分析できるようにする必要がある。表面下の欠陥の場合、インラインのFIB断面解析装置を使うことで、表層では同じように見える欠陥が、まったく異なるメカニズムで生じる可能性があることが分かっている。
将来的には、プロセスのばらつき特性を特定できる信頼性の高い検査装置が登場するだろう。それには、欠陥情報の効率化と組織化とともに最高の検出感度が、必要になる。欠陥の大きさや位置などの属性は普通、欠陥の潜在的な影響を評価するために使われる。しかし、ダミー構造上の大きな欠陥は害がない場合もある(図5)。ある欠陥が歩留まりに与える本当の影響を理解するためには、設計面からの分析も行わなければならない。
Gale Laneは、米Applied Materials社(AMAT)Process Diagnostics and Control Business Groupの戦略マーケティングマネージャ。2004年にAMATに入社した。AMAT以前は、製造装置メーカーで技術マーケティング職を歴任している。米California大学Mechanical Engineering学科を卒業。米Santa Clara大学でMBAを取得した。
Youval Nehmadiは、AMAT Process Diagnostics and Control Business Groupのビジネスデベロップメントマネージャであり、DFMに関する戦略と同社のDFMロードマップを定義する役割を担っている。イスラエルTechnion大学物理学科を卒業。イスラエルBen Gurion大学大学院でElectrical and Computer Engineeringを専攻、イスラエルTel Aviv大学および米Northwestern大学でMBAを取得した。
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参考文献
1.
Jim Vasek, et al.,“Using design intent to qualify and control lithography manufacturing,” Design and Process Integration for Microelectronic Manufacturing IV, A.Wong, Ed., Vol.6156, pp.61561B1-8.