RSS

データ・ストレージ

Reed Business Informationグループ ウエブサイト


Executive Outlook 2006
世界の最先端ゲーム機すべてに
SOIウェーハが採用された
仏Soitec社
CEO
André Auberton-Hervé
* * * *
 SOIウェーハの採用が、その高速動作と消費電力の優位性を理由に加速している。SOIウェーハ市場を牽引する仏Soitec社は、今期のSOIウェーハ売上高は前期比約50%の成長を記録すると見込んでいる。米調査会社Dataquest社の調査では、さらに多くの日本およびアジア地域の半導体メーカーがSOIウェーハの採用に踏み切ると見ている。
 注目すべきはソニー・コンピュータエンタテインメントの「PLAYSTATION 3」、任天堂「Wii」、米Microsoft社「Xbox 360」と、世界の最新ゲーム機のCPUには全てSOIが搭載されていることである。最先端のコンシューマ機器市場において、このことが伝えるメッセージは明確である。最高のパフォーマンスを保ちつつ、一方でコスト効率よく消費電力を低く抑えることが重要だ、ということである。米AMD社や米IBM社など、早い時期から量産でSOIを採用したMPUメーカーは、その利益を既に享受している。同様に、沖電気は、時計などのLSIに早くから完全空乏型SOIを採用し、超低消費電力用途に進出している。その他の日本や世界のメーカーもSOIベースのCPU、LSIを採用することで成長が期待できる。
 また、スーパーコンピュータ市場においても、東京工業大学が数千のAMD 「Opteron」を採用した。一方で、日立製作所のRFID「μチップ」のような小さな半導体にもSOIが採用されている。
 新しいチャンスも現れ始めた。ファブレスとファウンドリを見ると、プロセッサ用IP大手英ARM社もSOIに関する発表を行ったばかりだ。日立や東芝などの業界の雄も、低消費電力の混載メモリーにSOIを積極的に考えている。自動車や無線、画像処理やディスプレイなど、その他のアプリケーションもSOIの急成長が見込まれるアプリケーションとしてリストに挙っている。
 事実、アジア地域の今後の成長を予見し、Soitecは年100万枚の生産能力を有する工場"Pasir Ris1"をシンガポールに建設中である。生産能力を拡大し、また、歪みSOIや、超薄膜SOI、III-V基板ソリューションなどへ製品ラインナップを広げることで、私たちはSOIの次の波に向けて準備を整えている。