MAGAZINE ARTICLES
このページをホームページに登録Technology News
Inspection, Measurement and Test
Heイオン顕微鏡がSEMを補完
[2007年07月号]
米ALIS社が開発したHeイオン顕微鏡(HIM)は、従来のSEMが持っていた短所を補うものだ。一般的なSEMのプローブの大きさは、主に2つの条件による制限がある。1つは回折現象であり、0以外の電子のド・ブロイ波長に起因するもの。電子がアパチャに流れ込むと、その影響でプローブの大きさが大きくなる。アパチャが大きくなると回折現象は緩和されるが、結果的には色収差が大きくなる。これが第2の問題である。
SEMの電子ビームはサンプル表面で散乱しがち、というのも悪因子の1つだ。これにより高エネルギーの背面散乱電子が発生し、多くの電子がサンプル表面で反射して、ビーム源から数nmのところまで戻ってくる。よって、もしも二次電子(SE)を回収する場合(実際、大抵のSEMがそうしているのであるが)、二次電子はまず電子ビームがサンプル上に入射した場所から発生する(SE1)。更には、電子が背面散乱した全ての場所からも発生する(SE2)。SE2は非局所的で、より深い情報をもたらし、画像のぼけを発生させる。
SEMの電子ビームはサンプル表面で散乱しがち、というのも悪因子の1つだ。これにより高エネルギーの背面散乱電子が発生し、多くの電子がサンプル表面で反射して、ビーム源から数nmのところまで戻ってくる。よって、もしも二次電子(SE)を回収する場合(実際、大抵のSEMがそうしているのであるが)、二次電子はまず電子ビームがサンプル上に入射した場所から発生する(SE1)。更には、電子が背面散乱した全ての場所からも発生する(SE2)。SE2は非局所的で、より深い情報をもたらし、画像のぼけを発生させる。
SEMによるアライメント用十字部の観察によると、形状的な情報を得る事ができるが、材質の情報に関しては比較的乏しい(左図)。HIMによって、よりはっきりとしたコントラストメカニズムを得ることができる(右図)
先端部を再形成するプロセスはALISによって開発された。イオンビーム源となる原子は多数あるが、たった1つのみがサンプルの所定場所に達する事になり、集光されスキャンが行われる。よって、イオン源の実際の大きさはHeイオンと同等の数Å以下である。帯電粒子がどの程度集光できるかによってイオン源の大きさを決めているものもある。一般的なSEMのプローブ大きさはおよそ2.0nm程度であるが、HIMのプローブサイズはやがて0.25nmに達すると考えられている。
Heイオンビームは、発散前にサンプルのかなり深い所まで透過するので、それが再び表面から戻ってくる可能性はほとんどない。よって、感知できるほどのSE2の影響はない。HIMの画像からは、サンプル表面の局所情報を得る事ができる。
真空中で生長したAl結晶。Heイオン顕微鏡の広大な電場の深さを物語っている
SEMとHIMではコントラストメカニズムが異なっており、サンプルの材質でも変わってくる時がある。HIMは、SEMで十分な解像度やコントラストが得られなかった場合の補完技術となる。
SI Japan テクニカルセミナー
最近のテクニカルセミナー情報
-
Semiconductor International日本版
第21回テクニカルセミナー
『太陽電池を輝かせる製造技術~究極のエコ技術の現在と未来~』
-
Semiconductor International日本版
第20回テクニカルセミナー
『MEMS ルネッサンス』
-
Semiconductor International日本版
第19回テクニカルセミナー
「32nmを描くリソグラフィの選択肢
?Double Patterningか?直描か?」
セミナー関連記事はこちらから -
Semiconductor International日本版
第18回テクニカルセミナー
「DRAM 1ドル時代の量産技術
?装置とプロセスをどう制御するのか??」
関連記事はこちらから
EVENTS
-
第1回アナログセミナー「アナログICを選ぶ、使う」
2008年12月03日ー2007年12月03日
東京コンファレンスセンター・品川(東京・品川) -
航空宇宙産業技術展2008(AITEC 2008)
2008年11月27日ー2007年11月29日
名古屋市国際展示場(ポートメッセ名古屋) -
計測展2008 OSAKA
2008年11月26日ー2007年11月28日
大阪国際会議場(グランキューブ大阪)










