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DNP、有機エレクトロニクス研究所と共同で
電光表示板向け有機ELを開発

[issued: 2007.04.02]

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 大日本印刷(DNP)は、有機エレクトニクス研究所(RIOE)と共同で、電車内や店頭などに設置されている電光掲示板向けに、長寿命、高輝度、高精細な有機ELディスプレイを開発したと発表した。

 今回共同開発した有機ELディスプレイはマルチフォトン構造で、従来に比べて約10倍以上(100カンデラで10万時間以上)の寿命を達成した。マルチフォトンは、有機ELの照明用途への利用を目的としてRIONが開発した技術で、ガラスなどの基板に形成された有機ELの発光層を直列式に複数積層した構造により高効率化を実現する。発光層を2層以上の構造にすることで、単層構造に比べて同じ電流でより高い輝度が得られ、同じ輝度を達成しようとする場合、少ない電流で済むという特徴がある。

 一般的な有機EL素子は、複数の構成材料を積層しており、その境界面において、電流の流れやすさが不安定になることが長寿命化を妨げる一つの原因となっていた。今回DNPとRIOEは、ディスプレイ内の電流の流れやすさに着目して構成材料を見直し、特性が不安定な境界面の数を減らしたことにより、長寿命化を実現できる有機EL素子を開発。この新しい素子と、RIOEが開発したマルチフォトン技術とを組み合わせることで、長寿命、高発光効率、高輝度を実現する有機ELディスプレイを実現した。

 RIOEのマルチフォトン構造のディスプレイは、高輝度な文字の可変表示が可能。点状に発光するLEDディスプレイに比べ高精細化が可能で、視認性に優れているため、電車・バスの車内や、飲食店の店頭などに設置されている中型の電光表示板としての利用に期待される。

 DNPでは今後、電光掲示板の他、文字などの可変表示の機能を付加した発光ポスターやPOPの情報表示端末などへの展開を進め、ガラス基板以外にもフレキシブル性を持つプラスチックフィルムを基板とするディスプレイの開発やフルカラーの有機ELディスプレイの開発を進める。同社では2008年度中にサンプルを出荷し、2010年度には約100億円の売り上げを見込んでいる



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