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東芝、1兆7000億円を投じて岩手北上と四日市に新棟

[issued: 2008.02.20]

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代表執行役社長の西田厚聰氏

 東芝は2008年2月19日、NAND型フラッシュメモリーの生産能力の増強、および将来的には次世代メモリーの生産拠点としての活用も視野に入れ、三重県四日市市と岩手県北上市に2カ所並行して新製造棟を建設すると発表した。

 新製造棟2棟は、同四日市工場の隣接地、岩手東芝エレクトロニクスの敷地内にそれぞれ建設する計画。両製造棟の建設や生産計画などの詳細については、今後の市場動向や建設準備作業を踏まえて決定していくという。2棟を併せた総投資額は1兆7000億円規模になる見込みで、両製造棟ともに2009年春に着工し、2010年の竣工を予定している。2棟への投資額の配分について、同社代表執行役社長の西田厚聰氏は、「どちら(の製造棟)が早く建設されるかにもよる。また、市場の状況を見ながら第1期、第2期と工事を進めながら設備装置を搬入していくため、必ずしも同じとはならないが、概ね半分ずつになるだろう」とした。

 四日市とともに、岩手北上の立地を選んだ理由について、西田氏は「第一に、土地の手当てをする必要がなかった。また、かつて岩手東芝の技術者の多くが四日市工場で働いていた経験があり、四日市工場との連携プレーがとりやすい。また、民間企業として少しでも地域の再生や活性化に貢献できればとの総合的な判断もあった」と説明した。新棟の人員については、「何人を雇用するかは発表はできないが、当社の第4棟(四日市)と同等規模になるだろう」(西田氏)とした。

 東芝は現在、第4製造棟までメモリー工場を稼動しており、さらに2棟の建設をほぼ同時に行うことで能力増強の余地を拡大し、需要急増にタイムリーに対応できる体制を整え、将来の次世代メモリーの速やかな量産立ち上げに備えることで、さらなる事業競争力の強化を図るという。

 新棟の生産能力について西田氏は、「まだ建屋の設計も終わっていない状況で、具体的にどれだけの装置を搬入できるかは決まっていない。ただ、それぞれ(300mmウェーハ換算で)15~20万枚/月になるのではないか」(西田氏)とした。また、次世代メモリーについては、「現時点では具体的な内容は控えたい。3次元も候補の1つではあるが、決まっていることではない。いずれにしても、将来的に2つの新棟での次世代メモリーの製造を目指す」(西田氏)とした。

 なお、東芝はメモリー事業のパートナーである米SanDisk社との間で、新製造棟のうちの1棟の共同運営、2010年の量産開始に関する基本計画に合意したことも発表。両社は、NAND型フラッシュメモリーの需要拡大に対応するため、300mmウェーハ対応の新生産ラインの整備、それに伴う新合弁会社を設立するという。新棟の生産能力の半分を合弁会社による共同生産ラインに充て、生産量を両社で均分。共同生産ラインの製造設備については両社が折半で投資する。生産能力の残り半分は東芝が運営するが、その生産量の半分は受託生産としSanDiskに供給するという。

(鉄井 亮一)

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