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半導体業界は在庫水準の維持、削減が必須

[issued: 2008.03.11]

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図1 DASIで表した在庫量の推移
図1 DASIで表した在庫量の推移

 米国の市場調査会社であるGartner社は、「エレクトロニクス業界では、2007年第4四半期から引き続き過剰在庫が発生している。これが、2008年第2四半期まで半導体業界に影響を与えそうだ」と警告した。同社の半導体在庫指標であるDASI(Dataquest Semiconductor Inventory Index)の値は、2007年第4四半期に、前期の1.04から1.16に急上昇した。その原因は、「年末商戦の不振と2008年第1四半期売り上げ予測の相次ぐ下方修正だ」(同社)という。

 Garterは、「DASIは、エレクトロニクスサプライチェーン全体の標準的な在庫水準を算出し、それを現在の水準と比較して、業界の動向を評価するもの」と説明。「DASIは、円滑な製品フローと在庫に過不足のない生産プロセスの管理を可能にするための生産過程の各段階における標準的な在庫水準を評価する」と続けた(図1)。

 同社アナリストのGerald Van Hoy氏は、2008年3月に発表した「Semiconductor DQ Monday Report」の中で、「DASIの1.04から1.16への急上昇は、市場への対応の遅れが直接、数値に表れたものだ。企業は、伸び悩みが予想される第4四半期と従来から低調な第1四半期に備えて、在庫を削減する必要があることを認識しており、このことがマクロ経済の状況や警戒感に関連し、金融分野での慎重な姿勢と重なった」と指摘した。

 Gartnerは、「2007年第3四半期に在庫水準が上昇する一方、マクロ経済も悪化し続けた」ことに言及。当時、「2008年第1四半期に過剰在庫の状況に陥るのを避けるため、2007年第4四半期は在庫を削減する必要がある」としていたが、「2007年第4四半期の在庫削減は十分ではなかった」(同社)とした。

 Van Hoy氏は、「市場の予測以上に売り上げを伸ばし、かつ在庫を大幅に削減した企業は、この景気後退を乗り切るのに好位置にいる。2008年上半期は、企業は在庫水準を維持するか削減する必要がある。DASIが示す在庫水準は、2008年第1四半期、そしておそらく第2四半期も警戒領域にとどまると見ている」と述べている。

 Gartnerは2008年3月初め、2008年の半導体市場成長予測を前回予測の約半分の3.4%に下方修正した。その理由については、DRAMおよびNAND型フラッシュメモリー市場の影響を受け、買い手側の見通しが慎重になったためとしている。

(Electronic News)

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