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三菱電機が太陽光発電事業強化の戦略を発表、
生産工場の新設に500億円を投資
[issued: 2008.09.01]
新工場に500億円を投資、
生産体制の強化を図る
写真1 三菱電機 中津川製作所所長 鈴木氏(右)と同リビング・デジタルメディア事業本部長 中村一幸氏(左)
まず、太陽電池セルの生産体制を強化するために、2011年までに約500億円を投資して、三菱電機 中津川製作所飯田工場(長野県飯田市)内に太陽電池セル第2工場を新設する(図1)。同工場は2009年12月に竣工予定で、建築面積は5710m2、延べ床面積は約2万4000m2。三菱電機の太陽電池セルの年間生産能力は、2007年8月の時点で150MW。2011年までに、既存の第1工場と新設する第2工場を合わせて、現在の4倍となる600MWにまで増強する計画である。さらに、売り上げ金額に関しては、2011年までに、現状の年間約500億円から約1700億円まで引き上げたいとしている。なお、製造過程で発生する二酸化炭素の排出量を低減するために、屋上には太陽光発電システムを設置する予定だという。
写真2 ハニカムテクスチャーセル表面
国内向けの販売戦略としては、販売/施工サポート体制の拡充とエンドユーザー向けサービスの充実を図っていく。現在は、販売店向けに「MPSシステム」と呼ばれるサポートシステムを提供し、施工店向けには「太陽光発電システム据付技術講座」を実施している。MPSシステムは、システム設計や見積書作成、技術資料の閲覧などがインターネットを利用して行えるというもの。一方の太陽光発電システム据付技術講座では、受講した施工業者に試験を受けてもらう。合格すれば「据付技術講座受講終了カード」が発行され、その業者は施工認定店となる。三菱電機はこの2つをより一層拡充したいとしている。また、2008年9月にはエンドユーザー向けに「エコガイドTV」を発売する(写真3)。家庭のテレビ画面に、発電量や消費電力量、二酸化炭素排出量などが表示されるというものだ。これに連動して、同じくエンドユーザー向けに「ダイヤモンドソーラー倶楽部サイト」を2008年9月に開設する(写真4)。会員になれば、エコガイドTVの発電データなどを、ウェブサイトを使って会員間で交換することができるという。また、環境意識の高まりから、国内の民間企業からの太陽光発電システムへの需要も増えてきているため、これらに対する拡販/提案活動にも力を注ぎたいとしている。
同時に、グローバルな販売体制の強化も図る。三菱電機によると、太陽光発電の2008年度世界需要の規模は2520MWで、2007年度比で約25%増加している。同社は、「需要規模は今後も毎年約20%ずつ増加していくだろう」と見込んでいる。現在、同社における太陽光発電システムのエリア別販売の割合は、欧州が7割を占めるという。欧州にはドイツを始め、英国、フランス、スペインなどFIT(Feed-in Tariffs:電力の固定価格買い取り制度)を導入している国が多いからだ。しかし、電気料金の高騰が続く米国でも太陽光発電への需要が高まっており、今後は米国の売り上げが伸びていくだろうと同社は予測している。欧州に加え、米国も重要なターゲットして体制の強化を図るという。
同時に、グローバルな販売体制の強化も図る。三菱電機によると、太陽光発電の2008年度世界需要の規模は2520MWで、2007年度比で約25%増加している。同社は、「需要規模は今後も毎年約20%ずつ増加していくだろう」と見込んでいる。現在、同社における太陽光発電システムのエリア別販売の割合は、欧州が7割を占めるという。欧州にはドイツを始め、英国、フランス、スペインなどFIT(Feed-in Tariffs:電力の固定価格買い取り制度)を導入している国が多いからだ。しかし、電気料金の高騰が続く米国でも太陽光発電への需要が高まっており、今後は米国の売り上げが伸びていくだろうと同社は予測している。欧州に加え、米国も重要なターゲットして体制の強化を図るという。
公称最大出力を抑えた
無電化地域向け太陽電池モジュール
グローバルな販売戦略を強化する上で三菱電機が注目しているもう1つのエリアがアジア、特に南アジアと東南アジアである。その理由として鈴木氏は、「市場としてはまだこれからだが、無電化地域に暮らす人口が推定6億人(インド5億人、インドネシア1億人)と言われており、電化プロジェクトが盛ん」であることを挙げている。同社は2008年8月、アジアの無電化地域をターゲットとした小型の太陽電池モジュールを発売すると発表した(写真5)。2008年10月より販売を開始する。
三菱電機は2004年よりインドネシアやカンボジアの無電化地域における、電化プロジェクトに参入してきた。従来品の公称最大出力は110Wや120Wであるが、無電化地域ではそれよりも低い出力の太陽電池モジュールが要求されていた。そのため、新製品では最大出力が35W、40W、46W、52Wの4品種をそろえた。モジュール1枚単位でこれらの公称出力値を保証している点が特徴の1つである。いずれもセルタイプは多結晶シリコン。動作電圧は、独立型太陽光発電システム(電力会社を介さず単独で電力を供給するシステム)に用いられる12V電池に対応しているという。外形寸法は559mm×674mm×46mm。モジュール変換効率は品種によって異なるが、9.3%~13.8%を実現している。
三菱電機は、無電化地域における太陽電池の市場は5GW級であると見込んでおり、アジア各国の電化プロジェクトに積極的に参画したいとしている。
(EDN Japan 村尾 麻悠子)
三菱電機は2004年よりインドネシアやカンボジアの無電化地域における、電化プロジェクトに参入してきた。従来品の公称最大出力は110Wや120Wであるが、無電化地域ではそれよりも低い出力の太陽電池モジュールが要求されていた。そのため、新製品では最大出力が35W、40W、46W、52Wの4品種をそろえた。モジュール1枚単位でこれらの公称出力値を保証している点が特徴の1つである。いずれもセルタイプは多結晶シリコン。動作電圧は、独立型太陽光発電システム(電力会社を介さず単独で電力を供給するシステム)に用いられる12V電池に対応しているという。外形寸法は559mm×674mm×46mm。モジュール変換効率は品種によって異なるが、9.3%~13.8%を実現している。
三菱電機は、無電化地域における太陽電池の市場は5GW級であると見込んでおり、アジア各国の電化プロジェクトに積極的に参画したいとしている。
(EDN Japan 村尾 麻悠子)
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