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“FUSI”や“HfSiON”MOSFETが生産開始間近
[2007年02月号]最近の研究では、Fはメタルゲート/HfSiONベースのFETの信頼性を向上している。2)F元素を含むことで界面トラップ密度が小さくなり、その結果、SiONデバイス内の低周波ノイズ(1/f)を下げることができるとしている。但し、アナログ回路およびRF回路用のHfSiON膜内の1/fノイズの低減効果については未確認だという。米カリフォルニア大学バークレイ校の研究者グループはIEDMにおいて、FはSiO2デバイスの場合と同様にHfSiON PFETの1/fノイズを減らすことはできても、HfSiON nFETの場合には同様の効果は得られないとする報告を行った。
表 Ni-FUSI/HfSiON MOSFETの比較
NECシステムデバイス研究室の寺島浩一氏の研究グループはNi-FUSI/HfSiONFETの広域Vt制御(Vt = 0.2-0.6V)の方法を発表した。Vt はSOI基板を使用することで0.1~0.15V程度小さくなるが、FUSIデバイスについてはVt制御のベストの方法は未だ見つかっていない。これまで、nFETデバイスにはNiSi(Nイオン封入あり/なし)又はNiSi2を、そして、pFETデバイスにはNi3Si又はNi2Si(Fイオン封入あり)を使用している(表)。NECの研究グループは、Ni2SiとNi3SiはnFETデバイスには適さないという結論を下しているが、これは、Ni濃度の高いシリサイドが作られる時にHfSiON内に固定電荷が発生し、これによるクーロン分散によって電子の移動性が低下するためとしている。一方、pFETの場合は、固定電荷が発生してもホールの移動度の低下が無視できるほどに小さいことから、高Ni濃度のシリサイドをVt制御に使用できるとしている。但し、移動度と信頼性を改善するという観点からは、pFET/NiSi/F封入は高Ni濃度シリサイドよりもベターであるという。
東芝/NEC/SONYの研究プロジェクトによれば、HfSiONに薄いキャップ層を加えることでデバイスの信頼性が大幅に向上する。HfSiONのMOCVDプロセスでは通常、TDMASなどのメタル有機物が使用される。ただし、新しいSiソース材料はHf濃度の制御範囲が広く(6~100%)、炭素汚染のレベルが一桁小さくなる。低Hf濃度(Hf/(Hf+Si)=6%)のキャップ層の誘電率は8であり、そして、HfSiON層の誘電率は12である。キャップ膜を加えることにより、キャリアトラップの減少によって起こるVtのシフトを抑えることができる。信頼性が改善されるのは、HfSiON層内の電界が減少するためである。
参考文献
1. P. Singer, “New Approaches to Fabricating Metal Gates,” Semiconductor International,August 2006, p. 30.
2. L. Peters, “Hafnium Makes Its Way to a Fab Near You,” Semiconductor International,December 2005, p.17.
2. L. Peters, “Hafnium Makes Its Way to a Fab Near You,” Semiconductor International,December 2005, p.17.
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