Industry Watch

半導体産業は大きな方向修正を
迫られているのか

Moshe Handelsman
米Advanced Forecasting社
社長
www.adv-forecast.com

[2007年04月号]

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 半導体業界は大幅な景気後退に対しては今は安全な時期である。米Advanced Forecasting社では、もうだいぶ前からこの状況を維持すると予測している。この見解は、同時期から19ヶ月間の範囲の中でいくつかの定量的な予測モデルの解析をもとにしている。

 これらのモデルのなかで、IC景気回復指標(IC Recovery Index)は、半導体業界のリセッションに入った期間、またリセッションの最下点に到達した時、そして成長が通常の状態に戻る時間を確認するよう設計されている。この指標の使用目的は、業界が政策決定をするための時間を短縮するよう、そして適宜に市場戦略に修正を加え、方向転換図ることを手助けすることである。

 は、IC景気回復指標と世界中での実際のIC出荷のドルベースでの相関を示す。IC景気回復指標の分岐点が、実際のIC出荷収益とリセッションの期間のみ一致している。IC景気回復指標(左の目盛り)の単位は、リセッションの相対的な重要度を示している。例えば、2001年のリセッションの最下点は、1985年のリセッションより低く、重要度は同じではない。IC景気回復指標はICの販売のピークを識別するようには設計されてない。それゆえ、IC景気回復指標のデータポイントの最上部はゼロであり、それは産業界が健全であることを表し、数字は切り捨てられている。


IC景気回復指標:半導体産業が重大なリセッションに入った(指標はゼロより下に落ちる)、そして最下点に達し、そして回復に向かう(指標はゼロを超える)。過去20年間、リセッションの期間の実際の全世界IC販売量のすべての分岐点を捉えた

 IC景気回復指標は、最近2年間はゼロラインの上に位置し、それは業界が力強い状況にあり、そして短期のうちにリセッションが高い確率で起こる可能性がないことを示している。ゼロのラインを超えるデータポイントは見えないが、それらは明白で、下降が始まったとき、そして警告ポイントに達したとき、我々は顧客に警告を送る。これは業界が戦略の見直しをする時期に入っていることを、前もってユーザーに警告を与える。最近、IC景気回復指標は、充分ゼロラインの上にあるが、これと似たような2001年は、IC産業に対して正しい曲がり角でなかったことを示唆している。

 将来を予測するために何が最近になって起こったかを個人が重要視する傾向を持つことが学術研究において証明されている。これは基本的に、もし次の期間同じような様式で振舞うなら、唯一正確であるというメカニズムをもつ。メカニズムは予測期間が方向を変えた時、不正確であり誤解をまねく。2000年の3四半期には、ほとんどの人々は4~8四半期の継続的な成長を予測していたが、2001年のリセッションは実際には2000年10月に始まっている。



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