SIJ Opinions

平成20年を迎えるにあたって

[2008年01月号]

この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る
(財)北九州産業学術推進機構
半導体技術センター 応用技術部
担当部長 吉村 克信

 平成20年の新春を迎えるにあたって、これからの九州の半導体産業について概観してみたい。平成19年11月15日に九州経済産業局の肝いりで行われている「九州半導体イノベーション協議会」の“第8回全九州半導体技術フォーラム”が福岡で開催された。冒頭、九州半導体イノベーション協議会会長である日本電気株式会社 代表取締役会長 佐々木 元氏の開会挨拶が行われた。佐々木氏は「これからも半導体市場は継続的に成長を続け、特に九州においては半導体産業はますます重要な位置を占めることになるであろう」と述べている。

 平成19年度の九州シリコンクラスター事業としては、5つの分野を視野に活動を続けている。それらの5分野には、技術開発・試作分野、アライアンス分野、販路開拓分野、人材育成分野、リエゾン・ワンストップ分野がある。
技術開発・試作分野では、(1)技術創造研究会、(2)全九州半導体技術フォーラム、(3)Shisaku・評価工房(新規事業)を進める。アライアンス分野では、(1)ビジネスアライアンス研究会、(2)ビジネスアライアンス事業(提案公募型新規事業)、(3)エグゼクティブ交流会「四水塾」。販路開拓分野としては、(1)SEMICON Japanへの出展、(2)企業内覧会など。人材育成分野では、(1)地域連携型人材育成事業(新規事業)(2)製造中核人材育成事業。リエゾン・ワンストップ分野としては(1)情報提供事業、(2)イノベ応援団(新規事業)が行われており、各分野で産官学がスクラムを組んだ活動が推進されている。


表1 九州の半導体産業の位置付け


九州の地から“日本の第二次近代化”を
 先日、「北九州イノベーションギャラリー」で開催されている北九州市主催の“八幡東田ものがたり”を見学してきた。1901年に官営八幡製鐵所が開業し日本の近代化の母体として数々のイノベーションを起こしてきた様子を詳細に知ることができた。今日、半導体産業は過去の延長線上だけで考えると技術的、資金的に限界を迎えつつあることは、半導体業界の共通認識であろう。したがって、今まさに「半導体産業のステップアップを図る時が到来した」といっても過言ではないと考える。上記“八幡東田ものがたり”の中に「イノベーションとは、技術だけではなく、人材、装置、環境、流通、物流、原材料の調達・確保など関連する全ての領域のレベルアップによって初めて可能になる」旨の記述があった。100年以上前にこれだけの達観をもって九州のこの地から日本の近代化が展開されたのである。これらのクラスター事業を呼び水として九州の地から是非“日本の第二次近代化”を発展させたいと思っており、九州はそれだけの素地を有していることは間違い無いと考えている。


表2 平成19 年度の九州シリコン・クラスター事業




この記事を :  印刷する プリントする ブックマーク  はてなブックマークに登録 この記事をクリップ! Buzzurlにブックマーク Yahoo!ブックマークに登録 メールで送る メールで送る

SI Japan RESOURCE CENTER

アドバンスドエナジージャパン株式会社
金属材料のマグネトロンスパッタリングにおけるアーク抑制
JPN-ArcSputmetal-270-01.pdf
資料一覧を見る
この資料をダウンロード

EVENTS