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Wafer Processing
AFMで洗浄のダメージを数値化
[2008年02月号]
図 ダメージを回避しながら効果的にパーティクル除去を行うため、ウェーハ洗浄の力の大きさを最適化する研究が進められている。親水性のSiウェーハ上にて2日間放置したPSLパーティクルを除去する力は、パターン倒れを起こす力よりも2桁小さい180μNであることが最近の研究でわかった
Busnaina氏、および韓国Hanyang大学やベルギーIMECの研究者らは、フォトレジストやゲート積層を含む様々な構造へダメージを与える力を、線幅の関数として量的に測定するための研究を行っている。
彼らは原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)を使ってウェーハ洗浄時のダメージをシミュレーションし、測定を行い、いかにしてダメージが発生するかを調べた。SiON/Poly-Si/SiO2ハードマスクゲート積層は屈曲や層間剥離によってダメージを受け、SiO2/Poly-Si層は破断し、フォトレジスト膜は分裂して変形することが分かった。彼らはまた、構造が倒れるとき下部パターン構造にあるトレンチを観察した。SiONパターン(線幅50nm)を倒す力は23μNで、パターン線幅の関数として直線的に増加した。
「注目されている解決法の一つは、物理的洗浄を減らして化学的洗浄をより多く活用すること。仮に、化学的洗浄の割合を全体の90%まで増やし、物理的洗浄を90%から10%まで減らせば、ダメージを防ぐことができるだろう」(Busnaina氏)。
パーティクルを除去するには十分で、それでいて構造にはダメージを与えない程度の力を加えることが難しい。通常、ダメージを与える力はパーティクルが付着する力よりも100〜1000倍大きいが、微細な構造になるとダメージを受けやすいことに留意する必要がある。「パーティクルは加えられる力のうち、ほんの一部の力しか受けていないが、構造自体はより大きな力を受ける。極めて単純だが、解決することは容易ではない」と同氏は述べる。
パーティクル除去に必要な力は、付着する力の関数、言い換えると、ファン・デル・ワールス力のようなパーティクル表面積の関数である。「付着する力が非常に大きいのでナノパーティクル(の除去)はとても難しいという誤解がある。それは全くの間違いだ」と同氏はいう。「1μmのパーティクルが付着する力は、10nmのパーティクルと比べて100倍大きい」。AFMに関する研究では、親水性のSiウェーハ上にて2日間放置したポリスチレンラテックス(PSL)のパーティクルを除去するのに必要な力は180μNで、パターン倒れをひき起こす力よりも2桁小さい値となった。
微小なパーティクルを除去するのが困難である本当の理由は、単純に力を加えるのが難しいからだ。「1μmに比べて10nmのパーティクルの付着力のほうが100倍小さくても、除去する力は約10000倍大きくなければならない。パーティクルを捉えるためには洗浄方法を変える必要がある。パーティクルを突き止めることができ、直接力を加えることができれば、大きな力は必要ない。問題はそういうことを行っていないことである。液体もしくは気体などを利用して力を加える必要がある」。
Busnaina氏は、ダメージ問題の解決は原理をもっと理解することだと信じている。
「過去10年間、ダメージプロセスは全く理解されなかった。だれも原理に注目しなかったからだ。今では、ダメージのメカニズムや、その理由を正確に理解しようという流れになってきた」。
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