では、どのセグメント市場が有望なのか?今日、リセッションに入る半導体産業界にあって、エネルギー関連と自動車市場は、電子機器市場のようにマクロ経済には余り左右されず、新興市場と地球温暖化という改善テーマと連動した高い成長が期待できる。
自動車の制御は、安全性・信頼性・快適性・環境(省エネ、高効率)という四つの大きな重要テーマを抱えている。それらのニーズに応えるため、油圧やカムによるメカの駆動から、電動化・電子化は、急速に転換が進んでいる。安全性・信頼性・省エネの実現に向けた高性能マイコンを採用した各種コントロール・システム、環境対応した次世代自動車の象徴とも言えるハイブリッドカーや電気自動車、燃料電池自動車である。
これらのキーデバイスとなるのが、ヒューマン・インターフェースとなるフラットパネルディスプレイ(FPD)や高性能・多機能化する電子制御ユニット(ECU)であり、そこに搭載される環境半導体(パワー半導体やMEMSセンサなども含む)である。普通の自動車の1台あたりのマイコン搭載個数は、50個程度。スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)車や高級車になるとECU部を構成するマイコンの搭載個数は70~100個程度、MEMSセンサなども100個程度も搭載している。主流のフラッシュ型マイコンは、エンジンモニタやシステム管理制御用途のほか、最近では位置センサや安全装置など、センサ関連での新たなアプリケーションでも採用されている。ECUとセンサの増加の理由は、初期の自動車は、ECUなど半導体を直接配線していたが、現在は車載LANで構成する手法が主流になってきているからである。次世代自動車は、プリクラッシュセーフティーが導入され、電気モーターを併用し、ITSなど道路交通インフラと双方向通信のIT化もあり、自動車の電子化はさらに複雑化し、そして進化を遂げる。
次世代自動車に向けたマイコン開発では、パワートレインと車載情報機器用にマルチコア技術を導入する必要が出てきている。パワートレインでは、エンジン、トランスミッションともさらに高いプロセッサの処理能力が求められるようになってきている。自動車に搭載されるECUは、運転環境や走行中のエンジン状態をモニタリングするためのセンサ、このセンサから得たアナログ信号をデジタル信号に処理して、命令を出すマイコン、実際の制御を行なうアクチュエータから構成されている。
環境半導体で世界に貢献する日本半導体産業
ジェイスター株式会社 代表取締役 豊崎 禎久
[issued: 2008.10.03]安全性・信頼性・快適性・環境を実現する環境テクノロジー
図9:世界の自動車用半導体市場予測(WSTS、IC Insight社の発表を基にジェイスターが作成)
米国市場調査会社IC Insights社の自動車半導体市場の調査によれば、世界の自動車半導体市場は、2006年の123億米ドルから7%上昇して、2007年には132億米ドルに到達し、2010年には172億米ドルに達するという予測が発表されている。
今後、自動車市場をけん引するアプリケーションとしては、音声認識型テレマティック・システム、後方確認カメラ、iPod用などのカーオーディオ機器向けの補助ジャック、BluetoothやWiMaxなど車内/車外への無線通信の接続によって、自動車市場は情報通信システムや半導体の成長が見込まれる。一方、各国政府の推し進める安全性や環境の規制によっても、自動車半導体市場は、確実に成長する。特に、米国の法律では、2007年9月以降は、全ての乗用車と軽トラックにタイヤ圧センサ(TPMS)の100%搭載を義務付けられている。米国需要は今後、飛躍的に伸びるだろう。
また、自動車がホストセンサやカメラ(CMOSイメージセンサとSoC画像エンジン)、光ファイバー(光配線基板も立ち上がる可能性もある)など新しいデバイスによって自動的に周囲の状況を確認することができる高度な安全システムが、次世代半導体市場をさらに押し上げる。現在の最高級車の半導体搭載額は、400~500米ドルである。2006年の平均半導体搭載額は、300米ドルであるが、2010年は345米ドルまで平均半導体搭載額は上昇すると予測されている。当社の予測では、将来の自動車システムは自律型に向かうものと見ている。既に、実用化されているクルーズコントロール、レーンキープアシスト、ミリ波レーダー技術を応用した衝突回避の機能、自由に走らせたり止めたりするドライバーアシストやなどの高性能な半導体も新たに採用される。
地球温暖化対策の切り札として、環境対応したハイブリッドカーや電気自動車などの、よりハイエンドで環境に対応した次世代自動車の販売が伸びれば、2010年には自動車に搭載される平均半導体搭載額、は、500米ドルに跳ね上がることも十分に考えられる。このために、高性能なSoC型プロセッサやアナログIC、MEMSセンサなど部品が今まで以上に必要となり、当社の試算では、2015年の自動車1台当たりの半導体搭載額は、400~450米ドルになると見ている。自動車産業の未来予測図は、どうなるのか?例えば、2005年の乗用車1リットル当たりの平均燃費は、15.1キロメートルであった。2015年には、1リットル当たり18.5キロメートルになるという。そして、2050年までには、世界40%の自動車が水素燃料電池車や電気自動車、残りがハイブリットカーになると予測されている。
今後、自動車市場をけん引するアプリケーションとしては、音声認識型テレマティック・システム、後方確認カメラ、iPod用などのカーオーディオ機器向けの補助ジャック、BluetoothやWiMaxなど車内/車外への無線通信の接続によって、自動車市場は情報通信システムや半導体の成長が見込まれる。一方、各国政府の推し進める安全性や環境の規制によっても、自動車半導体市場は、確実に成長する。特に、米国の法律では、2007年9月以降は、全ての乗用車と軽トラックにタイヤ圧センサ(TPMS)の100%搭載を義務付けられている。米国需要は今後、飛躍的に伸びるだろう。
また、自動車がホストセンサやカメラ(CMOSイメージセンサとSoC画像エンジン)、光ファイバー(光配線基板も立ち上がる可能性もある)など新しいデバイスによって自動的に周囲の状況を確認することができる高度な安全システムが、次世代半導体市場をさらに押し上げる。現在の最高級車の半導体搭載額は、400~500米ドルである。2006年の平均半導体搭載額は、300米ドルであるが、2010年は345米ドルまで平均半導体搭載額は上昇すると予測されている。当社の予測では、将来の自動車システムは自律型に向かうものと見ている。既に、実用化されているクルーズコントロール、レーンキープアシスト、ミリ波レーダー技術を応用した衝突回避の機能、自由に走らせたり止めたりするドライバーアシストやなどの高性能な半導体も新たに採用される。
地球温暖化対策の切り札として、環境対応したハイブリッドカーや電気自動車などの、よりハイエンドで環境に対応した次世代自動車の販売が伸びれば、2010年には自動車に搭載される平均半導体搭載額、は、500米ドルに跳ね上がることも十分に考えられる。このために、高性能なSoC型プロセッサやアナログIC、MEMSセンサなど部品が今まで以上に必要となり、当社の試算では、2015年の自動車1台当たりの半導体搭載額は、400~450米ドルになると見ている。自動車産業の未来予測図は、どうなるのか?例えば、2005年の乗用車1リットル当たりの平均燃費は、15.1キロメートルであった。2015年には、1リットル当たり18.5キロメートルになるという。そして、2050年までには、世界40%の自動車が水素燃料電池車や電気自動車、残りがハイブリットカーになると予測されている。
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